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2008 年度 実績報告書

ヒトの運動時における筋線維動員パターンの新しい推定法

研究課題

研究課題/領域番号 20650103
研究種目

萌芽研究

研究機関神戸芸術工科大学

研究代表者

古賀 俊策  神戸芸術工科大学, デザイン学部, 教授 (50125712)

研究分担者 狩野 豊  電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (90293133)
キーワード筋線維動員パターン / 近赤外分光装置 / 筋線維の酸素交換
研究概要

筋線維の種類によって微小循環-筋細胞レベルの酸素交換の動的応答性が異なることに着目した。運動時における筋線維動員パターンを時間・空間分解能に優れた近赤外分光装置で推定する方法を提案した。脱酸素化Hb+Mb(HHb)は血液量変動の影響を受けにくく、酸素消費量(VO_2)と毛細血管レベルの血流量(Q)のバランス(VO_2/Q)を反映するので、鏡像関係にある微小循環PO_2(Q/VO_2)の動的応答を推測できる。動物筋線維の酸素交換特性を基にして、運動開始後におけるHHbの応答特性から動員される筋線維を推定した。応答特性解析プログラムを用いて、HHbの応答遅れ時間、時定数と増加量(振幅)を求め、遅れ時間が長く、増加速度(時定数)が遅い、かつ運動終了時の増加量(振幅)が小さい部位を遅筋線維とした。一方、応答が速く、振幅が大きい部位をtype IIの速筋線維とした。以上の測定から、活動筋の筋線維動員パターンと酸素不足、筋肉疲労の関連について考察した。
連続波近赤外分光装置(NIRS)を用いて、ヒトの外側広筋と大腿直筋におけるHHbとその局所的な分布・不均一性を連続的に測定した。連続波NIRS法では、光路長、散乱と吸収の係数を一定と仮定するので、ベースラインからの相対変化しか観察されない。そこで、時間分解NIRSを用いて、光路長、散乱と吸収の係数を実測し、HHbの絶対値を測定した。連続波NIRSで得られたHHbの相対変化を参考にして、動的応答が遅い部位と速い部位のHHb絶対値を時間分解NIRSで計測した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] からだと酸素の事典 : 運動時の酸素動態2009

    • 著者名/発表者名
      古賀俊策, 福岡義之
    • 出版者
      朝倉書店(酸素ダイナミクス研究会編)(印刷中)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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