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2008 年度 実績報告書

医療組織における安全に対する研修・教育プログラムとその評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20650109
研究種目

萌芽研究

研究機関東京医科大学

研究代表者

相馬 孝博  東京医科大学, 医学部, 教授 (90262435)

研究分担者 濱野 強  島根大学, プロジェクト研究推進機構, 講師 (80410257)
キーワード医療安全 / 安全文化 / 職員研修
研究概要

医療分野における特有の組織文化を考慮した形で、組織における安全性の向上を意図した活動としての研修・教育プログラムと、組織全体の安全性の基盤をなす成員の安全にかかわる「意識」との関連性を実証的に把握するため、具体的には、名古屋大学において、2005年において施行された医療安全研修時のアンケートと、2008年の集中的研修施行後のアンケートにて介入の効果がどの程度浸透したかについて、統計解析を行った。設問が5段階の離散データで正規分布をあてはめることができなかったので、正規分布を前提としないノンパラメトリック法のなかでも2群間の差異を検定するときに用いるMann-Whitney検定を用いて、2005年と2008年のアンケート調査の比較を行った。その結果、設問のなかでも、「私は幹部が決めたことに疑問をさしはさまない」「私は幹部が決めたことに疑問をさしはさまない」「患者も医療安全の向上のために一定の役割を果たすべきだと思う」「当院では安全が組織の最優先課題とされている上司や同僚に対して異なる意見を述べるよりも賛成することのほうが望ましいと思う」「当院の幹部は、全職員が安全を心がけ、かつ安全に関わる規則を守るよう推進している」「職員は安全にかかわる規則違反や安全を犯すような危険な行為や状況を進んで報告する」「職員は安全にかかわる規則違反や安全を犯すような危険な行為や状況を進んで報告する」「患者安全に関する決定は適切なレベルの最も適任の人々がおこなっている」「自分の部署でミスをした職員は、必ずミスを報告している」において統計的に1%有意水準で2008年の結果の方が2005年の結果より改善していることが判明した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 患者安全と医療プロフェッショナルの衿恃 -今私たちに求められていること2008

    • 著者名/発表者名
      相馬孝博
    • 雑誌名

      新潟県医師会報 700

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] 手術室における医療事故未然防止システムとしてのFMEAの摘用-多職種チームによる, 胃切除術を例とした適用の試み-2008

    • 著者名/発表者名
      太田祐子, 小野寺勝重, 佐藤紀子, 相馬孝博, 野村実, 眞嶋朋子, 長谷川敏彦
    • 雑誌名

      日本医療・病院管理学会誌 45

      ページ: 5-16

    • 査読あり
  • [学会発表] 医療機関における自浄的医療事故調査のあり方について2008

    • 著者名/発表者名
      相馬孝博
    • 学会等名
      医療の質・安全学会第3回学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-11-22
  • [学会発表] これからの医療安全 -患者安全と医療者間コミュニケーション-2008

    • 著者名/発表者名
      相馬孝博
    • 学会等名
      第10回日本医療マネジメント学会学術総会
    • 発表場所
      愛知
    • 年月日
      2008-06-20
  • [学会発表] 呼吸器外科周術期における医療安全を考える2008

    • 著者名/発表者名
      相馬孝博
    • 学会等名
      第25回日本呼吸器外科学会総会
    • 発表場所
      栃木
    • 年月日
      2008-05-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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