研究課題/領域番号 |
20650113
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
福 典之 財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 主任研究員 (40392526)
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研究分担者 |
田中 雅嗣 財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究部長 (60155166)
西垣 裕 財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究副部長 (80296988)
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キーワード | 運動 / 身体活動 / 遺伝子多型 / ミトコンドリア / ハプログループ |
研究概要 |
本研究においては、生活習慣病に対する運動介入の効果に関与する遺伝子多型を明らかにすることを目的とする。すなわち、筋持久力(最大酸素摂取量)や筋力(脚伸展パワー・握力)に影響を与える核およびミトコンドリア遺伝子多型ならびにその多型の一連のセットであるミトコンドリアハプログループを解明することである。 まず、被験者の末梢血から総DNAを抽出し、multiplex PCRによりDNAを増幅する。その後、Luminex法を用いてmtDNA多型を網羅的に解析した。申請者らは、既に蛍光ビーズを利用して149種類のmtDNA多型を網羅的に分析するシステムを福島市のG&Gサイエンス株式会社の協力を得て開発している。この方法は、PCR産物にそれぞれの塩基置換に特異的なオリゴヌクレオチドを結合させた100種類の蛍光ビーズとハイブリダイゼーションを行う。それぞれの蛍光ビーズは赤とオレンジの蛍光強度(各10段階、積算で100種類)によって鑑別される。特定の塩基置換が存在すると、ハイブリダイゼーション後の反応によりビーズは第3の蛍光(緑色)を発する。目立製Luminexシステムを用いることにより、100種類の塩基置換の有無を1つのチューブ内で一括して判定することができる。本年度は、大希望運動介入研究において、同意の得られた約400名に対して、149種のmtDNA多型の解析を終了した。ミトコンドリアDNA多型が最大酸素摂取量やその他の因子の運動の効果に及ぼす影響を検討することで個人の体質に応じた運動の指導が可能である。
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