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2008 年度 実績報告書

各免疫担当細胞間における膜コレステロールの役割の違い

研究課題

研究課題/領域番号 20650123
研究種目

萌芽研究

研究機関群馬大学

研究代表者

江本 正志  群馬大学, 医学部, 教授 (70232981)

研究分担者 福田 利夫  群馬大学, 医学部, 教授 (00173352)
吉田 朋美  群馬大学, 医学部, 助教 (00312893)
キーワードコレステロール / Methyl-β-cyclodextrin / NKT細胞 / 肝臓
研究概要

Methyl-β-cyclodextrin(MCD)の各種免疫担当細胞、並びに種々の臓器に存在するinvarinat(i)NKT細胞に及ぼす影響を解析した。即ち、(1)種々の臓器(肝臓、脾臓、骨髄、胸腺)に存在するiNKT細胞に及ぼすMCDの影響、(2)肝臓内に存在するiNKT細胞以外の免疫担当細胞に及ぼすMcDの影響、(2)MCDによる肝内iNKT細胞の消失の原因、(3)種々の臓器(肝臓、脾臓、骨髄、胸腺)から調製したiNKT細胞のMCD処理前後における機能的変化、(4)PrimaryのiNKT細胞とin-vitroで培養したiNKT細胞のMCDに対する感受性の違いについて検討した。
その結果、(1)肝臓内においては、iNKT細胞のみがMCDに対して高感受性を示し、MCD処理により検出出来なくなったのに対し、他の細胞集団(T細胞、B細胞、NK細胞等)はMCD処理によっても数的変化は認められない、(2)同じiNKT細胞であっても、肝臓以外に存在するiNKT細胞はMCDに対して低感受性である、(3)MCD処理後、肝臓のiNKT細胞の殆どがAnnexi Vに陽性となる、(4)MCD処理により、肝臓のiNKT細胞のサイトカイン(interferor-γ並にinterleukin-4)の産生能が著しく低下する、(5)採取直後の肝内iNKT細胞はMCD処理に対して高感受性であるのに対し、in-vitroにおいて培養した細胞はMCD処理に対して殆ど感受性を示さないこと等が明らかとなった。以上のことより、細胞膜コレステロールはiNKT細胞、その中でも肝臓に存在するiNKT細胞の維持に重要であること、並びに同じiNKT細胞であっても、臓器間でMCDに対する感受性が大きく異なることが明らかとなった。
以上のことより、細胞膜コレステロールはiNKT細胞、その中でも肝臓に存在するiNKT細胞の維持に重要であること、並びに同じiNKT細胞であっても、臓器間でMCDに対する感受性が大き<異なることが明らかとなった。
このように、本研究により、MCDは肝臓のiNKT細胞を選択的に消失させるための有用な手段であることが明かとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Pivotal role of membrane cholesterol in the maintenance of invariant NKT cells in the liver.2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Emoto, Takamitsu Shimizu, Hiromi Koike, Masashi Emoto
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会総会・学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-12-01

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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