本研究『日本と中国におけるトキを主題とした環境教育の実践とその教育効果』において、平成20年度に得ることができた諸成果を時間順に整理(1〜5、具体的内容も含む)し、以下に示す。 1. トキ教育の教育効果を比較・検討するためのアンケート項目(日本語版)の作成 (日本および中国における児童の「郷土意識・環境保全・トキ等の野生生物に対する意識」などを比較・検討するための統計調査をすることを目標に、アンケート項目を決定した。) 2. トキ教育の教育効果を比較・検討するためのアンケート項目(中国語版)の作成 (客観的な比較研究のために、日本版と同内容・同書式の中国版アンケート項目に翻訳した。) 3. 日本と中国におけるトキ教育実践校(新潟県佐渡市立行谷小学校、陝西省洋県朱鷺湖小学校)の現地取材の実施、およびアンケート調査の依頼(対照群の小学校も含む) 4. 日本と中国におけるトキ教育実践校(佐渡市立行谷小学校、陝西省洋県朱鷺湖小学校、対照群である別府市立南立石小学校)の教育効果に関する統計調査の実施とその分析 (4の成果を、平成20年度末に、研究代表者等の共著で、日本比較文化学会誌「比較文化研究」に投稿。現在、査読中) 5. 上記調査の成果に基づいた「トキ教育」に関する教材開発および教育活動案の策定 (トキの特徴を比較的短時間で理解できる「トキカード」、楽しみながらトキの生態を理解できる「トキゲーム」などの教材開発、学校教育「トキ教育モデル校〔大分県竹田市立岡本小学校〕」および社会教育「トキこども大使派遣事業〔九重ふるさと自然学校主催〕」におけるトキ教育の継続的な教育支援活動〔平成21年度を重点年度とする〕などを実施する予定)
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