本研究では、大規模な言語データから強力かつ柔軟な言語生成モデルを機械学習することのできる新しいデータ構造の提案、および、この新しいデータ構造を外国語学習、特に作文学習を対象とした語学学習支援システムに適用することを目指している。本年度は、本研究の基礎となる拡張サフィックス・アレイの基本データ構造の設計、言語データからの効率的な拡張サフィックス・アレイの構成方法、および、拡張サフィックス・アレイを用いた入力支援システムの研究開発を行い、次年度以降の研究の基盤を築いた。 1.サフィックス・アレイのプログラム整備 本研究の基礎となるサフィックス・アレイ関連のプログラムの開発・整備を行った。 2.拡張サフィックス・アレイに基づく言語生成モデルの研究開発 通常のサフィックス・アレイを拡張することにより、部分的な文字列が与えられたときに後続する文字列を生成・予測する機能を付加した拡張サフィックス・アレイのデータ構造の設計、および、プログラム化を行った。 3.拡張サフィックス・アレイを用いた入力補完支援システムの研究開発 英語文書を対象に、文書作成中の任意の時点で後続する文字列の候補を提示する機能を持った入力補完支援システムの研究開発を行った。
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