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2008 年度 実績報告書

モノづくりにおけるデジタルマイスター制度確立の条件に関する研究-歴史的視点から-

研究課題

研究課題/領域番号 20650152
研究種目

萌芽研究

研究機関大阪市立大学

研究代表者

田口 直樹  大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (60303252)

キーワードマイスター制度 / 技能教育 / モノづくり
研究概要

当研究の目的は情報化時代におけるモノづくりにおける技能教育の在り方について、歴史的なアナログ的技能者養成の方法を鑑みた上で、デジタルマイスター制度の確立に必要な条件を明らかにすることにある。そこで本年度は、3ヶ月間にわたりアメリカのミシガン大学に客員研究員として所属し、アメリカの主にツーリングインダストリーの歴史的展開過程、衰退過程の調査および90年代以降における当該産業の技能者養成制度の調査を行った。この研究の意味は、歴史的に経済を先導してきたアメリカの産業が如何なる理由で衰退の過程をたどり、また、その再構築のために情報技術を駆使して技能者養成ならびに当該産業の再興を図ろうとしているのか、そして、その現実的妥当性について検討することにある。今回の調査で明らかになったことは、以下の諸点である。第一に、製造業が空洞化している状況の下で、旧来型の技能工養成パターンについて情報技術を積極的に利用して再現することにより、若い技能工を養成するために業界を挙げて制度の確立を行っている点が特徴的である。そのために統一的なマニュアル・作業映像等を豊富に取りそろえ、教育にあたっている。しかし、第二に、実際の製造現場での応用とう点では、仕事量のマスの部分が減っており、実際の経験できる量、作業の範囲等が制約されており、十分に制度が機能していない点も明らかになった。また、当研究のもう一つの柱として、日本の製造業を牽引してきた製造企業の創業者に創業の歴史および技能教育の歴史についてインタビューし、その教訓を映像に残すという作業を行っているが、本年度は、金型産業を牽引してきた黒田精工(株)の会長のインタビューを行い、映像化した。この映像に関しては現在編集中であるが、協力機関である(財)型技術振興財団で次年度中に公開する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 資本財産業論の再検討-ローゼンバーグ・中岡哲郎氏の見解を中心に-2009

    • 著者名/発表者名
      田口 直樹
    • 学会等名
      日本科学史学会・技術史分科会
    • 発表場所
      大阪市立大学文化交流センター
    • 年月日
      2009-03-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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