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2009 年度 実績報告書

高山帯における大気接地境界層の強風観測システム構築

研究課題

研究課題/領域番号 20650156
研究機関明治大学

研究代表者

梅本 亨  明治大学, 文学部, 教授 (20201957)

キーワード気象学 / 自然現象観測 / 接地境界層 / 風速観測 / 高山帯 / 超音波風速計
研究概要

本課題は,山地の稜線付近において地表が示す種々の強風の影響を,風の直接観測によって評価するための観測基盤の構築を目的とするが,今年度の研究計画は,超音波風速センサ4個を組み合わせた観測装置を,鉛シールド蓄電池によって給電する電源ユニットで駆動し,単一のデータロガーに接続して解析可能なデータを保存するシステムを完成させることである。
データロガー部と電源ユニットを単一の筐体に納めるには多様な材料と工具が必要なため,メーカーに特注した。これにより観測システムのハードウェアに関しては,小型のタワー型のセンサ取付部・電源ユニットとデータロガーを収納したコントロール部・両者を連結するケーブル部の3部品に集約することができた。厳冬期の観測も検討しているため,蓄電池を並列で2個装着できるようにしたこと,メインテナンスがし易いよう配線や基盤などをなるべく平面的に配置したこと,市販の野外用防水ケースを利用してコストを下げること,の3点を重視した。結果としてかなり大型の防水ケースとなった。また,蓄電池の充電器も購入した。
本観測ではかなりのマンパワーを要するため,次年度(最終年度)にいかなるタイミングと期間で観測を実施するのがもっとも低コストかを事前に検討した。研究代表者が別途実施して得た約1年間の北アルプスの風速観測データを総観気象学的に解析することによって,厳冬期よりもむしろ春から初夏にかけての温帯低気圧通過時に著しい強風が出現することと,1ヶ月程度の長期間平均では厳冬期の冬型気圧配置時に安定した強風状態となることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 北アルプス常念岳において観測された強風とそのシノプティックスケールの気象条件2010

    • 著者名/発表者名
      梅本亨
    • 雑誌名

      駿台史学 138号

      ページ: 133-150

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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