研究課題
萌芽研究
H20年度は、以下の項目を実施した。1)ラジウムの高精度分析法の開発本申請の脱窒速度算出に海水中のラジウム測定を適用するために、マンガンコーティングを施したアクリル樹脂に大量の海水を通し、この樹脂にラジウムを吸着させて濃縮をベースにその精度をあげるための機器開発を実施し、その測定が可能となった。2)窒素とアルゴンの高精度高速分析法の開発窒素とアルゴンの0.1%以下の高精度同時分析で、測定時間は5分程度を目標に開発を実施し、6分程度で高精度同時分析ができるようになった。3)実海域における実証試験の実施生物生産が高く脱窒の起こっている北海道小樽湾内にて11月から2月の期間に、窒素とアルゴンを測定し、窒素・アルゴン濃度測定による脱窒量の定量化・ラジウムを用いて脱窒生成速度の定量化の基木原理の評価を行う実証試験を実施した。その結果、アルゴン・窒素・ラジウムの時間微分値と、硝酸濃度データから計算される脱窒生成速度の結果とが一致しており、十分に実地海域において測定できる目処が立った。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
EOS, Transactions 90(2)
ページ: 15
Estuarine, Coastal and Shelf Science 79
ページ: 377-386