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2008 年度 実績報告書

地方分権社会における自治体間格差・不均衡の意義-市町村政策の時空間伝播-

研究課題

研究課題/領域番号 20651041
研究種目

萌芽研究

研究機関筑波大学

研究代表者

大澤 義明  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50183760)

キーワード地方分権 / 地域格差 / 政策伝播 / 人口フレーム / 自治体政策 / 人口予測 / 補助金 / 性比
研究概要

本年度実施した主たる研究内容は以下の3点である.
1)政策データの整備:総合計画では,施策の選択,将来の税収と支出の予測などを裏付けるための基礎データとして目標人口など多様な政策が示されている.そこで,関東3県(茨城県,栃木県,群馬県),すべての地方自治体の最新の総合計画を収集し,その内容を整理した.同時に,各自治体における,まちづくり,少子化対策,高齢化対策,社会経済,財政データ,自治体単独補助金交付状況などを,各種データ集から収集し整理した.
2)地域間の男女比格差や苗字の地域差に関する研究:性比不均衡を検出する手法を示し,都道府県,関東地方市区町村の性比不均衡を把握した.出生時のが確率的に決まり人口移動が性別とは無関係に発生するという前提から,地域の年齢階層別性比が正規分布に従うことを示し,これにより導かれた性比と現実の性比とを付き合わせて,性比不均衡の程度を計測した.また,地域性の強さや人口動態の安定性を調べるために,地域ならではの苗字がどのように偏っているのかを統計的に検討を加えた.特に,これら地域格差を地理情報システム上で提示し,空間的に全体の傾向を把握するとともに,政策伝播の時空間構造を明らかにするために,ジョイン値やMoranの統計量にて計測した
3)総合計画のおける人口フレーム:これまでの総合計画では,目標人口がかなり過大に設定されてきた。そこで,各市町村が設定する人口フレームと国立社会保障人口問題研究所による将来予測人口とを付き合わせ,人口フレームの現実性の欠如を指摘した.同時に,人口フレームとから,政策・財政との関係を分析した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 全国のおける苗字の空間的偏在とその変化-失われっつある地域性-2009

    • 著者名/発表者名
      林利充,大澤義明,小林隆史
    • 雑誌名

      オペレーションズ・リサーチ 54

      ページ: 5-11

  • [雑誌論文] 地域別及び年齢別人口から見た性比の地域間アンバランス2009

    • 著者名/発表者名
      清水奈緒,大澤義明,小山泰代,小林隆史
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集 638(掲載決定)

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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