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2008 年度 実績報告書

中東におけるシリア語文献とシリア語使用環境としての東方キリスト教会の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20652006
研究種目

萌芽研究

研究機関奈良産業大学

研究代表者

川本 正知  奈良産業大学, ビジネス学部, 教授 (30192553)

研究分担者 春田 晴郎  東海大学, 文学部, 教授 (90266354)
キーワード東方キリスト教会 / ネストリオス派教会 / ヤコブ派教会 / 東方正教会 / マロン派教会 / アラム語 / シリア語 / トゥール・アブディーン
研究概要

平成20年度は、シリア、トルコ南部の調査を行った。8月11日、研究代表者川本、分担者春田、研究協力者福原がシリアのダマスクスで落ち合い、マールーラを基地としてシリア北部の諸都市の教会、修道院、キリスト教徒の村を訪ねて、インタビューによる調査を試みた。8月19日トルコに入り、ヌサイビーンを経てミドヤトに入り、トゥール・アブディーン地方のヤコブ派(シリアン・オーソドクス)の教会、修道院、キリスト教徒コミュニティを訪ねた。その後マルディーンを経由して、日本の学界にはまだほとんど知られていない多くの古アラム語碑文の出たウルファ・ソーマタル周辺の遺跡調査を行い、8月25日再びシリアに入った。8月31日春田帰国後、9月10日から、昨年度既にシリア語写本が多数存在することを確認していたアレッポに滞在して、まず、マロン派のマトラニーヤのシリア語コレクションを調査し、全てのシリア語写本の表紙と1葉目と2葉目、最後の2葉を高性能のカメラで約200写本撮影した。また、ヤコブ派すなわちシリアン・オーソドクス府主教座教会所蔵のシリア語写本の撮影も行う予定であったが、すでに撮影中でいずれホームページに掲載されるとのことであったのでそれは行わなかった。そのため、9月にかなり時間的余裕ができたので、研究代表者川本のみ再びトルコに入り、アンタクヤに入り、市内および周辺のキリスト教遺跡を調査することができた。川本は、またレバノンにも入り、ベイルートのアジア・アフリカ言語文化研究所の中東研究日本センターを訪ねて情報を得、ジュニエのマロン派の総主教座、マロン派の故地カディーシャ渓谷を訪ねた。帰国後、10月17日北海道大学文学部における「東洋史談話会」においてに、「「シリア語とシリア語使用環境としての東方キリスト教」調査報告」と題して今年度調査の報告をおこなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] シリア・アラブ共和国のキリスト教-「シリア語とシリア語使用環境の調査」の予備知識として-2009

    • 著者名/発表者名
      川本正知
    • 雑誌名

      文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究「セム系部族社会の形成」(研究領域番号 : 124)平成20年度研究集会報告 「シリア・メソポタミア世界の文化接触 : 民族・文化・言語」

      ページ: 115-124

  • [学会発表] 2008年度「シリア語とシリア語使用環境としてのキリスト教」調査報告2008

    • 著者名/発表者名
      川本正知
    • 学会等名
      北海道大学文学部東洋史談話会
    • 発表場所
      北海道大学文学部
    • 年月日
      2008-10-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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