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2008 年度 実績報告書

「行」としてのアートの可能性と再生産的労働の美学

研究課題

研究課題/領域番号 20652008
研究種目

萌芽研究

研究機関埼玉大学

研究代表者

外山 紀久子  埼玉大学, 教養学部, 教授 (80253128)

キーワード身体文化論 / 現代舞踊研究 / パフォーマンス・アート研究 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国
研究概要

平成20年度は、本研究の軸となるポストモダンダンス(イヴォンヌ・レイナー)とハプニング(アラン・カプロー)の身体論を各々の文脈のなかで明らかにするための基礎的作業を行った。
とくにジャドソン・ダンス・シアター時代のレイナーの活動について、文献収集と調査の点で進展があった。ニューヨークのパブリック・ライブラリー(リンカーン・センター附設パフォーミング・アーツ部門)において、レイナーをはじめとするポストモダンダンスや彼女らに影響を与えたアン・ハルプリンの映像資料・ビデオ収録インタヴューを中心にアーカイヴ調査を実施した。すべて一般には流通しておらずライブラリーでのみ閲覧可能な資料である。ポストモダンダンスを先導したマース・マニングハムおよびジョン・ケージについては、新たに映像資料を入手し、文献研究も続行した。またモダンダンスの専門家であり日本人のポストモダンダンスの代表的な舞踊家ケイ・タケイの研究に長年携わっている埼玉大学教育学部細川江利子氏の研究協力を得て、レイナーやトリシャ・ブラウンらの60年代70年代の作例を分析し、体感的理解を深める機会をもった。
カプローに関してはニューヨークでのライブラリー調査の際にコピー可能な資料を入手するとともに、既刊の文献資料の整理を行った。さらに、戦後美術の種々の活動に散見される東洋思想への傾斜、プロセス志向・瞑想志向型の作品制作についても、アド・ラインハートやアグネスマーティン、ジャスパー・ジョーンズ等の文献・映像資料およびインタヴューの分析によって、新たな知見を得ることができた。上記のパフォーマンス系の活動に対して相互参照する意義が大きいと考える。
平成20年度の成果の一部は、名古屋大学大学院情報科学研究科による「第4回感覚設計国際シンポジウム」で発表し、美学・哲学・メディアアートの研究者との意見交換の場を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The cleaning: on a sober-minded mania2009

    • 著者名/発表者名
      外山紀久子
    • 学会等名
      感覚設計国際シンポジウム(名古屋大学)
    • 発表場所
      野依記念学術交流会館
    • 年月日
      2009-03-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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