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2008 年度 実績報告書

アダプテーション理論にもとづいた<物語>のメディア横断性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20652021
研究種目

萌芽研究

研究機関大阪大学

研究代表者

片渕 悦久  大阪大学, 文学研究科, 准教授 (30278147)

研究分担者 鴨川 啓信  山口大学, 経済学部, 准教授 (60314788)
小畑 拓也  尾道大学, 文化芸術学部, 講師 (60364121)
武田 雅史  大阪大学, 大学教育実践センター, 非常勤講師 (40467519)
キーワードアダプテーション / メディア / 物語
研究概要

本研究は、アダプテーション理論に依拠しつつ、広範なメディア・ジャンルを横断して物語が作り直されるありようを分析・考察し、主流文化からサブカルチャーまでを射程に収めた動態的分析方法を開発・提示することを目的とする。そうした研究活動の端緒として、まずアダプテーション研究の動向を把握するための広範かつ詳細な調査・分析をおこなった。具体的には研究代表者および研究分担者それぞれの専門的関心を最大限に生かして、アダプテーション、メディア・映像研究、物語論を軸とした研究分野の多様な文献、さらに欧米(英語圏を中心とした)における先行研究の検証をおこなった。なかでも、Linda Hutcheon, A Theory of Adaptation(2006)、およびThomas Leitch, Film Adaptation and Its Discontents(2007)所収の論文を中心として、その内容を検討するための研究会(読書会)を計6回開催し、アダプテーション理論および研究の現状と問題点について理解を深めた。そうした研究活動をつうじて、個々のメディア特性を十分にふまえた理論化作業と実践が、アダプテーション研究を従来の文学的物語研究の延長線上に置きながら、同時にそれを文学と多様なその他のメディア研究とのインターフェイスととらえ、発展させていく包括的な汎メディア型物語研究を提示できる可能性を引き出せたことが、研究初年度の大きな成果である。こうしたアダプテーション理論発の新たな物語研究構築についての一連の問題意識をふまえたうえで、鴨川啓信は論文「ウィスキー司祭を表す幾つかの表現-旅行記、小説、映画-」を執筆・発表した。小畑拓也は口頭発表「サイボーグたちの異界-『サイバーパンク』アニメの拡張された『視覚』とヘゲモニー」をおこなった。また片渕悦久は論文「ウェブサイトは作者をどう投影するか-ジョナサン・サフラン・フォア『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』と映画版アダプテーションをめぐって-」を執筆・発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ウェブサイトは作者をどう投影するか―ジョナサン・サフラン・フォア『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』と映画版アダプテーションをめぐって―2009

    • 著者名/発表者名
      片渕悦久
    • 雑誌名

      メディアと文学が表象するアメリカ

      ページ: 276-302

  • [雑誌論文] ウィスキー司祭を表す幾つかの表現―旅行記、小説、映画―2008

    • 著者名/発表者名
      鴨川啓信
    • 雑誌名

      英語と英米文学 第43号

      ページ: 27-41

  • [学会発表] サイボーグたちの異界―「サイバーパンク」アニメの拡張された「視覚」とヘゲモニー2008

    • 著者名/発表者名
      小畑拓也
    • 学会等名
      2008年度 尾道大学日本文学会大会
    • 発表場所
      尾道大学
    • 年月日
      2008-12-06

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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