研究課題/領域番号 |
20652024
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川那部 保明 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (10169740)
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研究分担者 |
山口 惠里子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (20292493)
武井 隆道 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (10197254)
吉野 修 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (70230787)
江藤 光紀 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (10348451)
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キーワード | 芭蕉 / リチャード・ロング / 庭園 / 身体 / 写真 / ブリュッセル / エドガー・ヴァレーズ / ノイズ |
研究概要 |
20世紀ヨーロッパの文学・芸術行為の、とりわけ詩、彫刻、写真、舞踏、音楽を対象として、「ノイズ」が現代社会にもたらす創造性を明らかにすることが、本研究の目的である。 2年目の21年度は、昨年度同様「詩」の担当が川那部、「彫刻」が山口、「舞踏」が武井、「写真」が吉野、「音楽」が江藤、という分担のもとに、ノイズをめぐってそれぞれの視点から自由な思考を展開した。 川那部は、比較ポエジー論の立場から芭蕉とフランス詩の接点をノイズと共同性の視点をもって考察し、学会発表した。 山口は、日本人類学会において2回の口頭発表を行ったほか、イギリスのテート・ブリテンで開催された展覧会"Richard Long : Heaven and Earth"を出発点に7月のイギリス出張でリチャード・ロングに関する調査研究を行った。 武井は、ドイツバイロイト大学言語文学部並びに音楽演劇研究所で資料収集と意見交換を行い、またDessau市郊外Worlitz離宮庭園、Ludwigsburgのヴュルテンベルク王国離宮等で実地調査と資料収集を行い、18世紀の宮廷建築、庭園、宮廷劇場と身体の美意識の関係について考察した。 吉野は、筑波大学において飯沢耕太郎、青山七恵とシンポジウム「文学と写真的思考」を開催、文学と写真に通底する思考のあり方を問い、非選択的知覚と写真の特性について確認した。 江藤は、筑波大学において美術評論家の暮沢剛巳とシンポジウム「未来を描く建築と音楽―ブリュッセル万博('58)のフィリップス館をめぐって」を開催、エドガー・ヴァレーズの電子音楽とノイズの関係について明らかにした。3月末にはバーゼルのパウル・ザッハー財団で資料調査を行った。
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