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2010 年度 実績報告書

治療における検査、訓練法の日本語力判断テスト、教授法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20652037
研究機関熊本県立大学

研究代表者

馬場 良二  熊本県立大学, 文学部, 教授 (30218672)

研究分担者 村尾 治彦  熊本県立大学, 文学部, 准教授 (50263992)
キーワード言語聴覚療法 / 構文ネットワーク / 構文パターン / 格助詞 / 認知言語学 / プロトタイプ / 日本語教育 / 発語失行
研究概要

構音障害に引き続き、発語失行により発話に障害のでる症例の音声、および、発話中の画像を収集、記録、分析した。発語失行とは、言語野自体の損傷はないが、脳内の言語プログラムの読みとりをする機能が損傷をうけ、言語運用に支障をきたすものである。この症例では、とくに音調、ピッチのコントロールの変容が大きい。しかしながら、一つ一つの音長をたもつ努力、発話末と談話末でその終了をしめす文末イントネーションなどに工夫が見られ、音調自体のコントロールがすべて失われているわけではないことが明らかたとなった。また、自分の能力を客観的に判断し、音調が不自然に平坦になる点を補うよう、音声的な工夫をしていることを実験音声学的に検証した。この成果は、2011年7月のInternational Congress on Sound and Vibrationで発表の予定。
失語症者の言語知識の解明については、動詞を中心とした構文カテゴリーおよび助詞ニのネットワークカテゴリーをモデル化し、失語症者の重症度ごと、障害タイプごとに課題の誤答、正答パターンを整理、分析し、プロトタイプ用法を軸として、ネットワーク上どこまで機能が残存しているのか、あるいはアクセス可能な状態となっているのかを明らかにした。この成果は2010年6月の日本言語聴覚学会で2件の発表で公表し、内1件は内容を評価され、同学会学会誌への投稿依頼を受け、投稿し、現在審査中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 失語症者における構文の多義ネットワーク構造の検討~認知言語学的視点より~2010

    • 著者名/発表者名
      大塚裕一、宮本恵美、橋本幸成, 村尾治彦
    • 学会等名
      日本言語聴覚学会
    • 発表場所
      大宮ソニックシティ(埼玉県)
    • 年月日
      20100600
  • [学会発表] 認知言語学的視点からみた失語症者の言語表出~格助詞「に」に関して~2010

    • 著者名/発表者名
      大塚裕一、宮本恵美、橋本幸成, 村尾治彦
    • 学会等名
      日本言語聴覚学会
    • 発表場所
      大宮ソニックシティ(埼玉県)
    • 年月日
      20100600

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公開日: 2012-07-19  

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