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2009 年度 実績報告書

サポートベクターマシンを使った株式バブルの解析と予測

研究課題

研究課題/領域番号 20653012
研究機関大阪市立大学

研究代表者

高田 輝子  大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (30347504)

キーワード機械学習 / ノンパラメトリック
研究概要

本研究の目的は、学習機械サポートベクターマシン(SVM)と研究代表者の提案するノンパラメトリック局所相関分析法による、金融バブル生成・崩壊の予測及びメカニズム解明である。バブル期のデータは少ない一方で関連要因は非常に多く、高精度な金融バブルの予測・分析は原理的に極めて難しい問題である。
「ノイズが大きい途上国データや月次マクロデータを使った判別問題は、学習対象の複雑さに比して情報が少なすぎる」という昨年度の研究結果を踏まえ、本研究では先進国の日次以上の高頻度データを用いることとし、判別しやすいようにデータの前処理を施した上でSVWに学習させる方針を採ることにした。その結果、本年度については以下のような研究成果を得た。
まず、学習対象データの前処理として、主要国の日次株価指数について金融市場を4つの異なる相に分類することに成功した(Takada, DMSS2009)。これにより、株価データのみを基にバブル生成期や崩壊直前の不安定期の開始時をグラフ上で捉えることが可能になった。次に、株価-取引量の相関構造分析に用いる相互情報量の推定方法の精度を向上させることにより、「バブル生成への重要因子特定」のための準備を整えた。現在は、株価指数と取引量の日次データを用いたバブル期/非バブル期判別を行い、その特徴空間を分析することを試みている。また、取引量データがどのように株価の動きに関わってきているのかを、局所相互情報量分析が示す相関構造と照らし併せた分析も試みている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Local Dependence Structure Mining by Mutual Information : A new approach for risk management2010

    • 著者名/発表者名
      Teruko Takada
    • 雑誌名

      OCU-GSB Working Paper No.201003

      ページ: 1-25

  • [学会発表] 金融市場における相転移の時空間構造の自動抽出と予測2010

    • 著者名/発表者名
      高田輝子
    • 学会等名
      情報処理学会(第72回)全国大会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2010-03-11
  • [学会発表] ノンパラメトリック確率密度推計によるリスク-リターン関係の分類2009

    • 著者名/発表者名
      高田輝子
    • 学会等名
      2009年度 統計関連学会連合大会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2009-09-09
  • [学会発表] Extracting Phases of Financial Markets2009

    • 著者名/発表者名
      Teruko Takada
    • 学会等名
      The Fourth International Workshop on Data-Mining and Statistical Science (DMSS2009)
    • 発表場所
      Kyoudai Kaikan, Kyoto
    • 年月日
      2009-07-07

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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