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2008 年度 実績報告書

戦前・戦中・戦後の児童雑誌掲載作品に見る山之口獏・伊波南哲の児童観の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20653059
研究種目

萌芽研究

研究機関中京女子大学

研究代表者

齋木 喜美子  中京女子大学, 人文学部, 准教授 (30387633)

キーワード戦前・戦中・戦後 / 沖縄 / 郷土観 / 山之口獏 / 伊波南哲 / 児童観 / 児童雑誌 / 児童文学
研究概要

本研究の意義は、日本の近・現代児童文学研究においてほとんど注目されてこなかった沖縄の児童文学に着目した点にある。本研究ではまず第一に、沖縄においても大人の文学のみが注目されてきた山之口獏と伊波南哲の児童文学作品を発掘し、書誌事項を明らかにする。
第二に文学者の生育史、教育史と当時の教育界の動向とを重ね合わせ、さらに周囲への聞きとりも網羅しながら両者の児童観や作品の持つ歴史的意味を分析・考察することを目指している。本年度は以下の点で研究成果をあげることができた。
1.伊波南哲の児童文学作品で、これまで知られていなかった児童雑誌の掲載作品を発掘したこと。これに関しては現時点で15作品(8誌)を確認し、リスト化した。
2.伊波南哲の児童雑誌掲載作品を手がかりにしながら南哲の作家としての戦前・戦中・戦後の歩みをたどり、作品の特徴や主題・思想について考察した。これに関しては20年度の日本児童文学学会にて報告し、さらに論文(投稿・審査中)にまとめることができた。
3.伊波南哲の娘婿、いとこに接触し、南哲の書き残した手紙や南哲生家の写真などの資料を入手。さらに聞き取りによって南哲の生育環境やエピソードについて確認できた。
4.児童雑誌掲載作品の調査と合わせて、すでに絶版になっている山之口獏、伊波南哲の著書を古書店等で入手し、資料収集に努めている。
以上のように今年度は伊波南哲を中心に未発掘資料の確認をし、南哲の児童観、郷土観の解明など、創作の核になる部分について考察を深めることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 伊波南哲作品の戦前・戦中・戦後〜児童雑誌掲載作品を手がかりとして2008

    • 著者名/発表者名
      齋木 喜美子
    • 学会等名
      日本児童文学学会
    • 発表場所
      愛知淑徳大学
    • 年月日
      2008-10-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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