平成20年度はカザフスタン(力国)における人的移動に関する文献調査を行うと共に、アンケート調査の準備をし、フィールド調査を開始した。力国の労働省や国連機関が持っている人的移動や労働市場の現状やソ連から独立後の人的資源開発計画をレビューし、これまでどのような政府の開発計画のもとで、どのように移行経済と人的資源開発が平行して、または優先順位をつけられ開発が行われてきたのかを政府、研究機関および援助機関の二次資料により明らかにした。また、今後の経済発展の優先課題と、国家の理想とする経済型について現状から把握できる方向性を指摘し、産業構造や教育機関と労働市場の関連性についてもマクロ経済的な視点から分析を行った。 更に、現地調査のデザインやサンプリング手法を確定する。対象地域、サンプル数の算出、労働市場訪問先等を決定するに当たり、現地のカウンターパート機関を決定した。また、個票を用いた調査を実施するに当たり、調査員を雇用し、訓練を実施するための計画を立てた。また、各国の研究協力者とともにインタビュー先の省庁、研究機関、援助機関等の対象機関、対応者についても検討した。 アメリカ合衆国に本部をもつ国際期間(世界銀行)にてカザフスタン、キルギスタン、ウズベキスタンの人的資源開発と経済発展、人的移動に関する資料を収集し、各国の担当者にインタビュー調査を行った
|