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2008 年度 実績報告書

歴史教科書の図像に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 20653071
研究種目

萌芽研究

研究機関名古屋大学

研究代表者

近藤 孝弘  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (40242234)

キーワード教科書 / 図像 / 歴史 / 国際情報交換 / ドイツ / フランス / 中国 / 韓国
研究概要

本年度は研究実施計画にあるとおり,日本の現行教科書はもちろん,研究代表者および連携研究者,さらに代表者のもとで学んでいる大学院留学生が海外(ゲオルク・エッカート国際教科書研究所ならびに華東師範大学)に赴く形で,中国・韓国・ドイツ・フランスの高校段階の主要な歴史教科書を収集し,それらの中にある図像のリストを作成の上,各国において複数の教科書に共通して利用されている図像を確定する作業を行った。
この作業は,本研究の主要な目的である,世界各国の教科書がどの程度に共通の図像を利用しているかを分析する上での一次データを形成するものであると同時に,類似した問題意識に立つズザンネ・ポップ教授(アウクスブルク大学)を中心とするヨーロッパにおける図像研究プロジェクトと接続する上での基礎作業としての意味を有している。
以上の作業の結果,古代・中世を扱う部分には共通の図像が比較的多く見られるのに対して,時代が新しくなるに伴い,共通の図像が減少すること,その一方でピカソの「ゲルニカ」のように,国境を越えて多くの教科書に見られる図像も存在することが確認された。これは,図像に関する量的分析には,特定のテーマを教える際に利用可能な図像がどれだけあるかという観点に加えて,美術的価値の観点が重要であることを示唆している。
なお,以上のデータ収集作業のほか,ポップ教授を初めとした関係する海外の研究者と共同研究発表を行ない,さらに今後の研究を協力して進めることについて確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 欧州統合と歴史教育-ドイツ・フランス共通歴史教科書をどう読むか-2009

    • 著者名/発表者名
      近藤孝弘
    • 雑誌名

      学術の動向 第14巻第3号

      ページ: 82-84

  • [学会発表] Conflicts on History Writing in East Asia : An Intricate Knot of Patriotism of Japan, China and Korea.2009

    • 著者名/発表者名
      Kondo, Takahiro
    • 学会等名
      American Historical Association
    • 発表場所
      Hilton New York
    • 年月日
      2009-01-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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