• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

フォトニック結晶レーザー電子銃の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20654023
研究種目

萌芽研究

研究機関広島大学

研究代表者

栗木 雅夫  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 准教授 (80321537)

キーワード量子ビーム / フォトカソード / フォトニック結晶
研究概要

フォトニック結晶によるレーザー加速と電子発生のためのフォトカソードを一体化させたフォトニック結晶レーザー電子銃の実現には、加速構造の実現に加えて、どのようにカソードと加速構造を一体化させるのかが課題である。カソードが加速構造に対して強い境界条件を作ってしまうと、加速構造に誘起されるモードが定在波となり、加速モードの位相速度と加速される電子の速度との同期を加速構造自身の作りこみにより行う必要がでてきてしまう。そのような構造は工作精度を考えるとあまりにも非現実的である。そのような作りこみをおこなわずに、同期をとる方法が、加速構造の分散関係を利用することであり、そのため加速レーザー波長においてカソードは透過性を持たなくてはならない。また、励起波長において光電効果を生ずる必要がある。
本年度はフォトニック結晶レーザー電子銃のため、以上のような機能分離型のカソード開発に取り組んだ。キセノンランプ光源から広い波長範囲の光を分光するためのグレーティング分光器、制御のためのパソコンとソフトウエア開発、および反財率や透過率など光学特性の測定のためのパワーメーター、などの整備をおこなった。サンプルとして、光陰極として実績のあるZnドープGaAsを用い、透過率、反射率などの光学特性の測定を開始した。そのサンプルを化学洗浄などの前処理を行った後、真空容器中で活性化し、光電効果による電子発生が高い量子効率で生じることを確認した。また、フォトニック結晶レーザー電子銃では加速用のレーザーをカソード裏側から透過させて導入する予定であるが、そのための透過型カソードウエハー(厚み100ミクロン)を作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 高輝度電子源のためのGaAs光カソードの性能測定2009

    • 著者名/発表者名
      正中智慧
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-03-27
  • [備考]

    • URL

      http://home.hiroshima-u.ac.jp/~mkuriki/pclab/

  • [備考]

    • URL

      http://home.hiroshima-u.ac.jp/~mkuriki/lrfg/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi