研究課題
萌芽研究
1.珪線石へのFe^<3+>固容量を、(a)ヘマタイトと共存する系、(b)イルメナイトと共存する系について、5-15kbarの圧力範囲で、温度を1050℃に固定して調べた。ヘマタイトと共存する珪線石へのFe^<3+>固容反応は[chemical formula]により、記述され、コランダムの生成を伴うことを確認した。これにより、珪線石Al_2SiO_5がFeAlSiO_5とではなくFe_2SiO_5と固溶体を形成することを確認できた。イルメナイトと共存する珪線石へのFe^<3+>固容反応は[chemical formula]で記述されることが明らかになった。珪線石へのFe^<3+>固容量は、圧力や酸素分圧とともに増加することを見出した。2.ナピア岩体リーセルラルセン山に産する変鉄岩の相平衡実験から、7kbarと11kbarの間の圧力でイルメナイト+珪線石+石英からザクロ石+ルチルへと安定相が変化することを見出した。これと、この岩石の鉱物化学組成などの記載データから、この岩石が11kbarの圧力条件のもとで等圧的に780℃まで冷却したことを明らかにした。また、石英に固溶するFe^<3+>量が圧力とともに減少することを確認した。
すべて 2008 その他
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International Association of Gondwana Research Conference Series 7
ページ: 11-22
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences 103
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Geological Society, London, Special Publications 308
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http://www.sci.ehime-u.ac.jp/~toshkawa/
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