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2009 年度 実績報告書

スターバースト型ペプチドの不斉有機ゼオライトならびに集積型有機触媒への展開

研究課題

研究課題/領域番号 20655029
研究機関静岡大学

研究代表者

小林 健二  静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (40225503)

キーワード超分子化学 / 分子認識 / ペプチド / 水素結合 / 有機ゼオライト / 有機触媒
研究概要

本研究では、ヘキサフェニルベンゼンC_6(C_6H_4-X-p)_6の6カ所末端にペプチドを配したスターバースト型ペプチドを合成し、不斉有機ゼオライトや不斉有機触媒を構築することを目的とした。
昨年度合成したHost-(CO_2-Ala)_6、Host-(CO_2-Val)_6、Host-(CO_2-Ala-Val)_6、Host-(CO_2-Val-Ala)_6、Host-(NH-Ala-Val)_6、Host-(NH-Val-Ala)_6に関しては、今年度鋭意単結晶化を検討したが、単結晶化に至らなかった。単結晶化でき多孔性3次元水素結合ネットワークと不斉のチャンネル構造を有することが明らかとなったHost-(NH-Ala)_6、Host-(NH-Val)_6に関しては、今年度、アポホスト結晶を調製し、ラセミゲスト(2-メチルTHF等)をホストに浸漬包接させて、ラセミゲストの光学分割を検討した。しかし、包接ゲストの光学純度は10%未満であり、現在のところ満足する結果は得られていない。
L-プロリンならびにその誘導体は、不斉有機触媒として働くことが広く知られている。そこで、C_6(C_6H_4-NH_2-p)_6とtrans-N-Cbz-4-t-ブチルジメチルシリル(TBS)オキシ-L-プロリンを出発物質に用いて、プロリン集積型ホストHost-(NH-Pro-OTBS)_6の合成を行った。本ホストはtrans-4-ヒドロキシ-L-プロリン部位の水酸基をTBS基で保護しているため、極性溶媒のメタノールから非極性有機溶媒のヘキサンまで広範囲に可溶化することがわかった。現在、アルドール縮合反応をモデルに用いて、本ホストの不斉有機触媒能とプロリンの集積効果を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~skkobay/welcome.htm

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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