研究課題/領域番号 |
20656069
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
大石 潔 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40185187)
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研究分担者 |
和田 安弘 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70293248)
宮崎 敏昌 長岡工業高等専門学校, 電気電子システム工学科, 准教授 (90321413)
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キーワード | 制御工学 / ディジタルステージ / 電気機器工学 |
研究概要 |
本研究課題では、1テラビット大容量超薄型光ディスクの記録面全域において、正確で安定したトラッキングを維持できる高速高精度トラッキング制御系を実現することを目標としている。このために、本研究期間で以下の項目を達成する。1.過去のトラッキングエラー信号から未来のトラッキングエラー信号を予測し、この予測値に基づいて制御信号を決定するエラー予測型フィードフォワード制御系の構造を、マルチサンプリング制御系の最も追従特性の良いパーフェクトトラッキング制御(PTC)系を構成する。2.パーフェクトトラッキング制御系に、新しいゼロ位相誤差フィルタを挿入して追従特性を劣化させずに安定性を強化し、超薄型光ディスクの回転数15000rpmのトラック位置を追従させる。これにより、本研究課題では、1テラバイト超薄型光ディスクを想定した超高速情報転送レートの記録再生を実現することを目的とする。 平成21年度は回転数15000rpmで新しい超薄型光ディスクを駆動して、残留トラッキング誤差5nm以下になること目指す本研究課題のために、「高次周期外乱抑圧ループを持つエラー予測型トラッキング制御系」を実装できた。平成20年度ではサンプリング周波数66KHzだった演算周期を、250KHzの高速マルチサンプリング演算周期を実現させた。研究代表者大石の「超薄型光ディスクのトラッキング制御系開発」の研究グループと研究分担者和田の「運動制御」の研究グループの2つのグループが連携して、上記の内容を実現した。研究分担者宮崎の「ディジタル制御」の研究グループは、実装する回路やプログラムとほぼ等価な計算機シミュレーションを行うことで、実装された制御系の有効性の確認を行った。
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