• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

ポーラスなセメント系材料の性能評価とその活用

研究課題

研究課題/領域番号 20656071
研究種目

萌芽研究

研究機関群馬大学

研究代表者

半井 健一郎  群馬大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10359656)

研究分担者 辻 幸和  群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50048922)
李 春鶴  群馬大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80431724)
キーワードポーラスコンクリー / セメント改良土 / 溶脱 / 耐久性 / 強度 / 促進試験 / 性能評価 / 材齢
研究概要

本研究は,第一に,セメント改良土やポーラスコンクリートなどの粗大な連結空隙を有するポーラスなセメント系材料の材料特性を解明しその性能評価手法を提案すること,第二に,ポーラスなセメント系材料を用いて普通コンクリートを含めた広範なセメント系材料の劣化メカニズムの解明と耐久性能の迅連な評価手法を開発することを目的としたものである.本年度の研究においては,ポーラスなセメント系材料の溶脱劣化機構の分析を実験手法によって行うとともに,高流量の移流溶脱試験によるポーラスなセメント系材料の溶脱促進実験によって,溶脱劣化による力学特性の変化を分析した.その結果,水セメント比の高いポーラスなセメント系材料においては,ほぼ均質にCaが溶脱しており,また,劣化後の強度やヤング係数の低下は,Caの減少と相関があることが明らかになった.今回行った実験の範囲内では,初期のセメントの混合量や溶脱の程度によらず,Caの含有量と強度の関係には一定の相関関係があることが示唆された.長期挙動に関しては,材齢1年までの実験を行い,材齢が長期化することで強度は増加するものの,溶脱挙動は大きく変化しないことをそれぞれ確認した。ただし,詳細には,水セメント比100%の供試体では,ポゾラン反応によりCaの溶脱挙動が変化する可能性が示唆された.
以上の検討により,単位骨材料に対し単位セメント量が少ないポーラスなセメント系材料を供試体とする本検討は,幅広い水セメント比のセメント系材料を対象とした移流溶脱試験によって,短期間に溶脱劣化評価が可能となることから,一般の密実なコンクリートを対象とした溶脱劣化評価のための促進試験としても適用できる可能性があると考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ポーラスなセメント系材料のCa溶脱挙動における単位セメント量・骨材粒径・養生日数の影響2009

    • 著者名/発表者名
      小野正博・半井健一郎・山田泰彰
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 31(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] カルシウムの溶脱によるセメント改良砂の強度および変形係数の変化2009

    • 著者名/発表者名
      山田泰彰
    • 学会等名
      第36回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2009-03-13

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi