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2008 年度 実績報告書

熱環境保証型エネルギーサービス事業の実現可能性評価

研究課題

研究課題/領域番号 20656088
研究種目

萌芽研究

研究機関大阪大学

研究代表者

下田 吉之  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20226278)

キーワード地域冷暖房 / エネルギーサービス / シミュレーション / 冷熱往還温度差
研究概要

熱供給事業者が供給先の建物内の二次側設備までの運用を担うとともに、熱供給量ではなく室内環境(室内気温など)を保証する形で契約をおこない、熱供給事業者が省エネルギー運用のインセンティブを持つような、エネルギーサービスの新しい形態である「熱環境保証型熱エネルギーサービス事業」の可能性を探ることを目的とし、建物側と地域冷暖房側双方のエネルギーシミュレーションモデルを構築し、それを連携してシミュレーションすることにより、建物側の冷水温度差確保、室温制御の徹底が地域冷暖房システム全体においてどの程度の省エネルギー効果を生じるかについて、定量的に明らかにした。また、そのコストメリットについても計算を行った。併せて、このようなエネルギーサービスを行う建物が地域冷暖房システム全体に占める割合の変化や、ヒートアイランド等による外気温の上昇がシステム全体のエネルギー効率に与える影響を明らかにした。
また、本研究と同様なエネルギーサービス事業(クライメート・アグリーメント)を実施しているスウェーデンのイエテボリエネルギー公社を訪問し、現在のエネルギーサービス事業の進展状況、同サービスにおける技術的課題、省エネルギー性保証のための具体的対策、同サービスを含めた地域暖房事業全般にわたる今後の展望について、ヒアリングおよび現地調査を行い、次年度以降のシミュレーションプログラムの改良・モデルの設定条件調整に向けて多大な知見を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 民生業務用熱源システムにおける高効率ターボ冷凍機の使用法に関する研究 第2報-都市未利用熱源を冷却源とする熱源システムの省エネルギー性評価2009

    • 著者名/発表者名
      栂野 良枝
    • 雑誌名

      空気調和・衛生工学会論文集 144(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Study on the energy saving potential of cooperate operationbetween heat source plant and building HVAC system in district heating and cooling system2008

    • 著者名/発表者名
      宇野 義隆
    • 学会等名
      IBPSA-Japan 日本支部研究会
    • 発表場所
      京都キャンパスプラザ
    • 年月日
      2008-11-28
  • [学会発表] 地域冷暖房における新しいエネルギーサービスの可能性に関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      宇野 義隆
    • 学会等名
      空気調和・衛生工学会大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2008-08-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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