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2010 年度 実績報告書

有限責任事業体を用いた組合所有住宅の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20656092
研究機関千葉大学

研究代表者

小林 秀樹  千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20344963)

キーワード都市計画・建築計画 / 建築・都市経済 / 住宅所有 / LLC / LLP
研究概要

研究最終年度は、平成20年度・21年度の調査結果を踏まえて、具体的な立地を想定して組合所有住宅の計画モデルを作成し需要供給のあり方について検討を行った。
本研究では、LLCまたはLLPを用いた組合所有コープ住宅の可能性について、日本における大正時代の住宅組合法の検証、LLPまたはLLCを用いた先駆的事業の調査、北米の住宅生協法人法を含めた様々な法人形態の比較検討、具体的な立地を想定したケーススタディ、金融の可能性の検討などを通じて解明するものである。
組合所有住宅は、区分所有が定着した日本では一般的に普及するメリットには乏しい。しかし、公的賃貸住宅の払下げ、密集市街地の再生、高齢者住宅等において、賃貸住宅の良さを生かして経営でき、かつ入居者の自主運営の努力を生かせる点で適している場合がある。この場合、LLC(合同会社)が、住宅組合の法人形態として比較的使いやすいことが明らかにされた。
また、組合所有住宅に対する融資については、一般化することは現時点では困難であるが、「街なか居住再生ファンド」を用いることで、当該ファンドの目的に合致した事業については融資が組み立てられる可能性がある。これは、リーマンショックの影響で銀行等による不動産融資が停滞する中で、各銀行等が抱える不動産融資債権を買い取り、それをまとめて証券化する構想から検討が進められたものである。これにより、銀行が次の不動産融資に乗り出しやすくするとともに、地方都市を含めてノンリコースローンを日本に定着させようと意図したものである。また、老朽団地の定期借地権による払い下げのように、外部からの融資を必要としない事業であれば、さらに実現の可能性は高まろう。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 都市部のシェア居住における住宅ストック活用の可能性に関する研究-ファミリー向け住宅を利用したシェア居住の阻害要因と促進要件について-2010

    • 著者名/発表者名
      丁志映・小林秀樹
    • 雑誌名

      都市住宅学

      巻: 71 ページ: 56-61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 非血縁シングルたちが集まって暮らすシェア居住2010

    • 著者名/発表者名
      丁志映
    • 雑誌名

      新建築家技術者集団全国研究集会資料集

      ページ: 246-249

  • [雑誌論文] コーポラティブ住宅の住戸数の規模によるコミュニティ形成の変化2010

    • 著者名/発表者名
      丁志映
    • 雑誌名

      Evaluation

      巻: 36 ページ: 60-63

  • [雑誌論文] 地域の中で暮らすシェア居住の課題と今後の展望2010

    • 著者名/発表者名
      丁志映
    • 雑誌名

      住宅

      巻: 59 ページ: 48-53

  • [学会発表] 経年変化したコーポラティブ住宅における維持管理の実態に関する研究-全国58事例のアンケート調査と31事例のヒアリング調査の結果を通して-2010

    • 著者名/発表者名
      丁志映・小林秀樹
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      20100900
  • [学会発表] 知的障害者と健常者の共生型シェアハウス計画に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      辻麻里絵・丁志映・小林秀樹
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      20100900
  • [学会発表] たまたま入居者の一人が障害のある「共生型シェアハウス計画」2010

    • 著者名/発表者名
      丁志映
    • 学会等名
      日本グループホーム学会
    • 発表場所
      東京(招待)
    • 年月日
      20100600

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公開日: 2013-06-26  

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