1.マイクロカプセルを用いたフィルターの作製 (1)フィルター法によるガンマ線照射量制御に用いるため、ナノ粒芋を包含するポリウレアウレタンを壁膜とするO/W型とW/O/W型の単分散マイクロカプセルを膜乳化法を用いて作製した。また、ホモジナイザーを用いた乳化法によりサイズ分布の異なるマイクロカプセル懸濁液系を調製した。壁膜の厚み、外径、マイクロカプセルの濃度および分散媒中へのカプセル投入法を変え、最適調製条件を探索した。(2)(1)で得られたマイクロカプセルの構造と物性を調べた。(3)(1)の条件を用いて高エネルギー放射線のフィルターを作製した。 2.スピノダル分解を用いたフィルターの作製 ポリスチレン溶液及びポリメチルメタクリレート溶液の自由エネルギーを実験的に求め、これよりスピノダル条件を求めた。また、スピノダル領域へのクエンチにより構造が形成される過程を光散乱により調べ、制御されたサイズの構造が得られたときにガラス化が起こる条件を調べた。
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