研究課題/領域番号 |
20656135
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
田中 剛 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (20345333)
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研究分担者 |
吉野 知子 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (30409750)
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キーワード | フォトセンサアレイ / 細胞接着ペプチド / オンチップ型システム / マイクロ流体デバイス / デジタルイメージ |
研究概要 |
本研究では、フォトセンサ上に細胞を1細胞ずつアレイ化する技術を確立し、細胞集団の表面抗原や細胞内分子を網羅的に解析する技術を確立することを目的としている。また、その基盤として細胞導入、抗体染色、洗浄操作を自動分析できるオンチップ型システムの構築を目指す。今年度は、フォトセンサアレイ上への細胞アセンブリング技術の開発、化学発光及び蛍光発光に基づく細胞情報のイメージング技術の開発、及びオンチップ型システムのプロトタイプの作製を行った。 フォトセンサアレイ上に細胞(モデル細胞:Raji細胞)を単一細胞レベルでアセンブリングするために、微細加工技術により細胞捕捉用の微細構造をセンサ表面に構築した。微細構造としてMicro-partition構造を採用することで、Raji細胞を効率的にセンサ上にアセンブリングできることが確認された。また捕捉した細胞をペルオキシダーゼ標識抗体で免疫染色することで、細胞表面抗原のシグナルを化学発光によりイメージングできることを明かとした。次にフォトセンサアレイ表面に光学ブィルタを蒸着することで、センサ上に照射する励起光は反射し、細胞などによる蛍光のみを選択的に検出することが可能とする機構を構築した。これにより数cm^2のフォトセンサアレイ上にある全細胞の蛍光シグナルをデジタルイメージとして同時並列かつ即時に取得することが可能であった。また、オンチップ型システムとしてPolydimethylsiloxane (PDMS)を用いたマイクロ流体デバイス、シリンジポンプによる送液系を構築した。これにより細胞懸濁液の導入プロセス〜送液〜細胞アセンブリングまでの半自動化を実現している。
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