• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

電気泳動堆積法による単一細胞の高速配置と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20656136
研究機関東京工業大学

研究代表者

柳田 保子  東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (10282849)

研究分担者 初澤 毅  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (70272721)
遠藤 達郎  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (40432017)
キーワード細胞 / バイオチップ / 配置技術 / 電気泳動堆積法
研究概要

生命現象を理解するために、生体の構成単位である細胞の高速マニピュレーション技術の構築および細胞機能・細胞内生体分子解析デバイスの作製を行った。なお、デバイス上への細胞の高速配置を行うため、液体中の粉末微粒子が電気泳動現象によって移動し電極表面に堆積する現象である電気泳動堆積法(Electrophoretic deposition : EPD)に着目し、EPDを用いた細胞高速配置技術の構築を行った。
本研究では、昨年度の研究成果から電気泳動の際に電極表面の電気化学反応によって細胞へ悪影響を及ぼすことを加味して実験を行った。細胞配置実験には、デバイスを作製した後、あらかじめ電気泳動堆積法にて溶媒中で負に帯電している細胞接着能が高い培養基材を堆積させることで細胞集団の配置を実現した。あらかじめ電気泳動堆積法にて培養基材を堆積させることによって電気化学反応による細胞への影響を軽減させて細胞配置および培養が可能となったほか、培養基材堆積に用いた印加電圧と逆方向に電圧を印加することで培養基材および細胞の高速剥離が可能であることが見出された。
そして、細胞内のDNAやたんぱく質等の生体分子相互作用解析を可能とするため、半導体微細加工技術を用いたデバイスを作製し、光技術による簡便な生体分子相互作用解析が可能となることを確認できた。これら実験結果より細胞配置デバイスおよび解析用デバイスを統合・集積化させることによって、高速細胞配置・解析デバイスを実現可能となることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] DNA検出用光導路チップの作製2010

    • 著者名/発表者名
      照屋千尋、遠藤達郎、柳田保子、初澤毅
    • 学会等名
      電気化学第77回大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-03-29
  • [学会発表] 局在表面プラズモン共鳴を用いた膵臓がん関連腫瘍マーカー検出用センサチップの作製2010

    • 著者名/発表者名
      今井泰徳、遠藤達郎、柳田保子、初澤毅
    • 学会等名
      電気化学会第77回大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-03-29

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi