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2008 年度 実績報告書

船舶排ガス由来粒子状物質が海洋環境に及ぼす影響と制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20656144
研究種目

萌芽研究

研究機関神戸大学

研究代表者

岡村 秀雄  神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 教授 (90253020)

研究分担者 藤田 浩嗣  神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 教授 (60199338)
キーワードSDEP / 高速溶媒抽出 / 動物プランクトン / 植物プランクトン
研究概要

1.NPAHの高感度分析法の開発
13種類のニトロ化多環芳香族炭化水素(NPAH)を対象として、蛍光検出器(FD)の後に化学発光検出器(CD)を接続したHPLC-FD-CDシステムを導入した。移動相に10mMイミダゾール(pH7.6)を用い、CD検出にはH202-TCPO系を用いた。NPAHをカラムで分離後に、100℃に設定した還元カラムでオンライン還元してアミノ化PAH(APAH)とし、FDおよびCDにより検出した。同時に8種類のNPAHを分離分析できたが、5種類は不分離であった。
2.SDEP中のNPAH・PAHの定量
フォークリフト排ガス由来の標準粒子状物質SRM2975を、高速溶媒抽出装置を用いてジクロロメタンを抽出溶媒として30分間で抽出し、アミノプロピルカラムを用いて粗分画し、前記の分析法により15種類のPAHおよび13種類のNPAHを定量した。PAH濃度は公表値とほぼ一致したが、NPAH濃度の回収率は低かった。粗分画後にさらに精製を進める必要があると思われた。ローボリュームエアサンプラーと石英フィルターを用いて、種々の実験条件下で稼動させた船舶ディーゼルエンジンから排出される排ガスから粒子状物質(SDEP)を採取した。ジクロロメタンを用いて高速溶媒抽出し、アミノプロピルカラムを用いて粗分画して対象物質濃度を定量したが、バックグラウンドが高く、定量は困難であった。
3.SDEPおよびNPAH・PAHの生態毒性評価
SDEPを4種類の有機溶媒を用いて抽出し、海産発光細菌阻害試験、藻類増殖阻害試験、甲殻類急性致死試験により生態毒性を評価した。細菌および藻類に対する毒性は比較的強かったが、甲殻類に対する毒性は弱かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 船舶ディーゼル排ガス由来微粒子が動植物プランクトンに及ぼす影饗評価2008

    • 著者名/発表者名
      河原林誠一郎
    • 学会等名
      第78回マリンエンジニアリング学術講演会
    • 発表場所
      ウェルシティ長崎
    • 年月日
      2008-09-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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