• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

中枢神経系と筋細胞におけるGnRHの新奇な生理機能

研究課題

研究課題/領域番号 20657018
研究種目

萌芽研究

研究機関兵庫県立大学

研究代表者

日下部 岳広  兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 准教授 (40280862)

キーワードGnRH / 脳・神経 / 生殖 / 筋肉 / 行動 / 発生
研究概要

(1)GnRH/GnRH受容体を発現する神経細胞の同定:グルタミン酸作動性ニューロン、コリン作動性ニューロン、GABA作動性ニューロンなどのニューロンタイプに特異的な遺伝子プロモーターや遺伝子産物に対する抗体を利用することにより、細胞体や神経突起を標識し、GnRHまたはGnRH受容体との2重染色により、GnRHおよびGnRH受容体を発現する神経細胞の種類や形態、シナプス標的を解析した。これまでに、GnRH受容体のひとつCi-GnRHR1について、幼生の脳胞においてGABA/グリシン作動性ニューロンおよびグルタミン酸作動性ニューロンで発現していることを明らかにした。筑波大学下田臨海・堀江健生博士らの協力を得て、GnRHおよびGnRH受容体のプロモーターの制御下に光変換蛍光タンパク質Kaedeを発現するトランスジェニックホヤ系統の作製に着手した。
(2)ホヤ幼生へのGnRH投与実験:被嚢に覆われたホヤ幼生の被嚢-表皮間隙などを介してGnRHが作用する可能性を検証するために、体外からGnRHを投与し効果を観察した。幼生の遊泳行動や変態への影響を解析したが、これまでのところ顕著な作用は認められていない。変態のタイミングに変化がみられる可能性があり、検証を進めている。
(3)光制御型チャネルによるGnRH/GnRH受容体発現ニューロンの生理機能解析:光制御型チャネル/ポンプを用いてGnRH/GnRH受容体発現ニューロンの生理機能を解析するための予備実験として、チャネルロドプシン(ChR2)およびハロロドプシン(NpHR)を神経特異的プロモーターによってニューロン特異的に発現させ、光照射によるニューロン機能の制御が可能なことを示した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Cell type and function of neurons in the ascidian nervous system2009

    • 著者名/発表者名
      Takeo Horie
    • 雑誌名

      Development, Growth & Differentiation 51

      ページ: 207-220

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Functions of a GnRH receptor heterodimer of the ascidian, Ciona intestinalis2008

    • 著者名/発表者名
      Tsubasa Sakai
    • 雑誌名

      Acta Biologica Hungarica 59・suppl

      ページ: 241-243

    • 査読あり
  • [学会発表] Ontogeny of glutamatergic, GABA/glycinergic, and cholinergicneurons in the Ciona intestinalis larva2008

    • 著者名/発表者名
      森本 熊紀
    • 学会等名
      日本発生生物学会第41回大会
    • 発表場所
      徳島県郷土文化会館
    • 年月日
      20080528-20080529
  • [学会発表] ホヤGnRH受容体とオーフアン受容体のヘテロタイマー形成によるリガンド特異的なシグナル伝達調節2008

    • 著者名/発表者名
      酒井翼
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] カタユウレイボヤ神経系特異的遺伝子の転写調節領域の大規模解析2008

    • 著者名/発表者名
      西辻 光希
    • 学会等名
      日本動物学会第79回大会
    • 発表場所
      福岡大学七隈キャンパス
    • 年月日
      2008-09-07
  • [学会発表] ホヤGnRH受容体ヘテロタイマーのリガンド特異的なERKリン酸化シグナル伝達経路2008

    • 著者名/発表者名
      酒井翼
    • 学会等名
      日本動物学会第79回大会
    • 発表場所
      福岡大学七隈キャンパス
    • 年月日
      2008-09-05
  • [図書] 身近な動物を使った実験1 ホヤ2009

    • 著者名/発表者名
      日下部 岳広
    • 総ページ数
      1-12
    • 出版者
      三共出版
  • [図書] 動物はなぜ多様な神経系をもつか? : 神経系の比較生物学第10章 ホヤの神経系と行動2009

    • 著者名/発表者名
      日下部 岳広
    • 出版者
      共立出版(印刷中)

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi