• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

シーボルト標本調査による水辺の原風景復元のための分類学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 20657019
研究種目

萌芽研究

研究機関近畿大学

研究代表者

細谷 和海  近畿大学, 農学部, 教授 (10330242)

キーワードシーボルト / ライデン博物館 / タイプ標本 / タイプロカリティ / 水辺の原風景 / 分類学 / 日本動物誌 / 江戸参府紀行
研究概要

1.ライデン博物館所蔵シーボルト標本調査
シーボルトが日本から持ち帰った標本は、大半がライデン博物館に所蔵されている。これらの標本は郵送による貸借が認められていないため、直接ライデン博物館において調査・観察する必要がある。そこで2009年3月23日から31日まで、ライデン博物館へおもむき、一部標本の再検査および同定による種名とタイプ標本の地位について確認した。本調査により地方分化の著しいメダカのレクトタイプは南日本集団に属すること、九州産アリアケギバチの模式標本シリーズに関西産ギギが混入していることが示された。
2.文献によるシーボルトの標本採集地の特定
シーボルト標本は採集地が「日本」もしくは、シーボルトが常駐していた「長崎周辺」とされていることが多いが、タイプ産地としてはシーボルトの国内移動範囲である長崎から江戸までが考えられる。シーボルトの日本滞在における動向は多くの文献で研究されているため、シーボルトが日本で魚類標本を収集した可能性のある場所を特定することにより、タイプロカリティが明確になる。そこで文政9年(1826)に行なった「江戸参府紀行」の精査の結果、ゲンゴロウブナ・ニゴロブナなどの琵琶湖特産種の入手は3月25日(往路)または5月31日(復路)であることが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 近畿大学農学部所蔵標本の概要2009

    • 著者名/発表者名
      武内啓明, 藤田朝彦, 久保喜計, 細谷和海
    • 雑誌名

      近畿大学農学部紀要 42

      ページ: 105-109

    • 査読あり
  • [学会発表] メダカ南北集団の群れ行動の比較2008

    • 著者名/発表者名
      濱口昴雄, 今城龍彦, 細谷和海
    • 学会等名
      日本魚類学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2008-09-22
  • [学会発表] 琵琶湖・淀川水系から得られたゼゼラ属の未記載種2008

    • 著者名/発表者名
      川瀬成吾, 辻健志, 宮崎淳一, 細谷和海
    • 学会等名
      日本魚類学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2008-09-21
  • [学会発表] コイ科クルター亜科の頭部側線系2008

    • 著者名/発表者名
      武内啓明, 細谷和海
    • 学会等名
      日本魚類学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2008-09-21
  • [学会発表] オイカワ類における頭部側線系2008

    • 著者名/発表者名
      福田豊昭, 藤田朝彦, 森宗智彦, 細谷和海
    • 学会等名
      日本魚類学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2008-09-21

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi