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2008 年度 実績報告書

心臓の左右非対称形態を導く細胞挙動の発生学的解析システム構築

研究課題

研究課題/領域番号 20657040
研究種目

萌芽研究

研究機関東北大学

研究代表者

田村 宏治  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70261550)

キーワード心臓 / 左右非対称 / 形態形成 / 細胞挙動 / タイムラプス / ニワトリ / 遺伝子発現 / Pitx2
研究概要

脊椎動物胚初期発生過程において最初に現れる左右非対称な器官形成である心臓の捻転過程が、複数の組織レベルでの形態変化の複合によって導かれるものであることを示した。これには新規に開発した、蛍光タイムラプス装置と全胚培養系の複合システムが有用であった。これらの複雑な、しかし分割して捉えることのできる組織変化がPitx2を中心とした左側遺伝子によって制御されている可能性も見出し、さらに各変化の中に独立に起きている現象と相互作用によって作り出されている現象があることも明らかにした(Kidokoro et.al., 2008)。本システムはさらにさまざまな初期発生過程における細胞挙動を追跡するシステムとして応用可能であり、側板中胚葉細胞の頭尾軸方向に関する移動に関する研究などに展開している。
また、このような心臓の左右非対称な形態形成のための組織変化が、細胞レベルで記述できるようにもなった。とくに、組織切片による観察、走査型電子顕微鏡による観察、等により、細胞密度と細胞形態の左右差が形態の左右成形性の原因となっている可能性を見出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Time-lapse analysis reveals local asymmetrical changes in C-looping heart tube2008

    • 著者名/発表者名
      Kidokoro, H., Okabe, M., and Tamura, K.
    • 雑誌名

      Developmental Dynamics 237

      ページ: 3545-3556

    • 査読あり
  • [学会発表] eft-right asymmetry and cardiac looping for heart morphogenesis in the chick embryo2008

    • 著者名/発表者名
      城所比奈子、岡部正隆、田村宏治
    • 学会等名
      2008 Weinstein Cardiovascular Development Conference
    • 発表場所
      W. Marriott Hotel Houston, Texas, USA
    • 年月日
      2008-05-16
  • [備考]

    • URL

      http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/tamlab/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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