研究課題
萌芽研究
ゼブラフィッシュ心臓のダイナミクス新しい顕微鏡システムを導入し、心臓の任意の位置で共焦点断面像を連続取得することを可能とした。また、高速撮影することで収縮から拡張への一連の心臓内、外径変化を正確に測定可能である。この機器を用いて、拍動中の心臓の様々な位置にある個々の心筋細胞の大きさの変化を計測した。心臓特異的プロモーターにつないだEGFP遺伝子によって、心筋細胞をラベルし、高速フレーム撮影によって観察した。画像処理によって心筋細胞ひとつひとつの位置データを取得し、1回の拍動で、心臓のどの部分がどのように動くか、また、その動きに中で、個々の心筋細胞の動態を測定した。アクチン骨格の心拍に伴う変形動態ゼブラフィッシュ心臓のアクチン骨格は、心房と心室で大きく異なり、この特徴的構造の形成は心拍に依存している。この構造が発生過程にどのように発達してくるかを諸段階の心臓を染色して画像取得し、3D化した。また、心房、心室の骨格の形態的さを明確化した。加えて、心臓全体のアクチン骨格の画像を取得し、核の位置データを統合して、心臓全体の構造を把握するデータを取得した。血流の測定(全身血管、心臓内)血球細胞の一部を蛍光ラベルする手法を確立した(heat shock promoterによるDsRed発現を血球で起こす方法)。この胚を蛍光下で観察することで、全身の血管を動く血球細胞の速度、循環時間などのデータを取得し、心臓内の血球の移動速度、その心拍に伴う変化などを測定することに成功した。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Development, Growth & Differentiation 50
ページ: 459-465
ページ: 697-702