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2008 年度 実績報告書

作物の減数分裂時の組換え頻度に及ぼす要因の解析とその向上

研究課題

研究課題/領域番号 20658001
研究種目

萌芽研究

研究機関東北大学

研究代表者

西尾 剛  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30301039)

キーワード組換え価 / 交叉 / 減数分裂 / SNP分析 / イネ / ゲノム育種
研究概要

本研究では、イネを主として用いて減数分裂時の組換え頻度に影響する対合染色体間の塩基配列相同性や温度、放射線等の内的・外的要因を明らかにし、組換え頻度を高める条件を明らかにしようとするが、今年度は、この研究を進めるための基盤整備と材料作成を行った。組換え頻度を測定するためDNAマーカー、特にゲノム中に多数存在するSNPをマーカーとして用いるが、多数個体の効率的な遺伝子型判定を行うため、PCRテンプレートの超簡易調整法を開発した。この方法は、特製のミニコルクボーラーで葉片を打ち抜くだけであるため、極めて簡便であり、1000個体以上の多数個体のSNP分析に適した方法である。また、多数のSNPマーカーを低コストで作成するため、従来のドットプロットSNP法を改良し、プローブを間接的に標識するブリッジ法を開発した。これにより、多数のSNP分析用のプローブを従来の半分以下のコストで作成できるようになった、また、マルチプレックスPCRとプローブを多数混合してハイブリダイゼーションを行う方法を比較し、混合ハイブリダイゼーションで安定して効率よく多数マーカーのSNP分析ができることを見出し、分析の効率化が図れるようになった。さらに、ドットプロットSNP分析の条件設定を効率よく行うため、塩基配列情報からハイブリダイゼーションと洗浄の最適条件を予測することを可能にした。組換え頻度測定用のSNPマーカーを多数作成するとともに、組換え頻度測定のために種々の組合せのF_1、F_2個体を作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Leaf-punch method to prepare a large number of PCR templates from plants for SNP analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Shiokai S, Kitashiba H, Shirasawa K, Nagano K, Nishio T
    • 雑誌名

      Mol. Breeding 23

      ページ: 329-336

    • 査読あり
  • [学会発表] 効率的・低コスト遺伝子型判定のためのdot-blot-SNP法の改良2009

    • 著者名/発表者名
      汐海沙知子・白澤健太・西尾剛
    • 学会等名
      日本育種学会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2009-03-27
  • [学会発表] 大量サンプルのSNP分析のためのPCRテンプレートの簡易調整法2008

    • 著者名/発表者名
      汐海沙知子・北柴大泰・白澤健太・永野邦明・西尾剛
    • 学会等名
      日本育種学会
    • 発表場所
      滋賀県立大学
    • 年月日
      2008-10-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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