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2008 年度 実績報告書

DNA複製起点の単離と分子育種への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20658003
研究種目

萌芽研究

研究機関岡山大学

研究代表者

村田 稔  岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (20166292)

キーワード複製起点 / シロイヌナズナ / イネ / ORC / GFP / LoxP / 分子育種 / DNA
研究概要

本研究では、モデル植物であるイネおよびシロイヌナズナにおいて、核ゲノム中に散在する複製起点を単離、解析し、分子育種への応用を図ることを目的としている。そこで、まずシロイヌナズナから、DNAの複製起点を単離するため、ゲノム中に2つのLoxP配列をもつ個体の作成と選抜を行った。シロイヌナズナでは、すでに2つのLoxPサイトが導入され、その1つがDsによって挟まれている系統が作成されているため、いくつかの系統をABRCより得た。得られた形質転換体と、Ac由来のトランスポゼース(転移酵素)遺伝子を導入した個体とを交配し、そのF1種子を得た。これを自殖し、ハイグロマイシン培地で選抜したところ、Dsで挟まれたLoxPが転移し、ハイグロマイシン耐性を示す個体が現れた。現在このような個体と、Creリコンビナーゼ遺伝子が導入された個体との交配を進めており、次世代では、Creリコンビナーゼによって、2つのLoxPサイト間の組換えが誘発され、環状のDNA分子(染色体)が形成されることが期待される。
これとは別に、シロイヌナズナにおいて、複製起点に形成される複合体ORC(Origin Recognition Complex)のサブユニット(ORC1〜6)をコードするcDNAをすべてクローン化した。このうちORC4は、DNAに直接結合することが報告されており、今回、GFPと融合させたAtORC4を、シロイヌナズナの培養細胞に導入したところ、多数の散在型シグナルが観察された。現在、これら培養細胞から、AtORC4と特異的に結合しているDNAの単離、同定を試みている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 人工染色体 : 植物の染色体を作る ; 人工染色体研究の最前線2009

    • 著者名/発表者名
      村田稔, 長岐清孝
    • 雑誌名

      生物の科学遺伝 5月号(印刷中)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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