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2008 年度 実績報告書

マツノマダラカミキリ蛹室における抗菌ペプチドが及ぼす生物間相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 20658014
研究種目

萌芽研究

研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

山内 英男  独立行政法人森林総合研究所, 森林昆虫研究領域, 主任研究員 (70353894)

研究分担者 前原 紀敏  独立行政法人森林総合研究所, 東北支所, 主任研究員 (20343808)
高梨 琢磨  独立行政法人森林総合研究所, 森林昆虫研究領域, 研究員 (60399376)
中島 忠一  独立行政法人森林総合研究所, 森林昆虫研究領域, 主任研究員 (10127110)
キーワード抗菌ペプチド / 抗菌活性 / マツノマダラカミキリ / 青変菌 / 生物間相互作用
研究概要

本研究は、マツノマダラカミキリ成虫にマツノザイセンチュウ及び青変菌が乗り移る中心的な場である蛹室に焦点を当て、抗菌活性を示す生体分子を生化学的、分子生物学的並びに化学生態学的に分析及び解析し、生息環境の各種微生物に対する抗菌活性との関連において、上記三種の生物間相互作用の分子基盤を解明することを目的としており、新知見である生体外分泌性の抗菌ペプチド及び菌類の異物認識等について解明する重要性を包含している。
本年度は、マツ枯死木から羽化したマツノマダラカミキリ成虫及びマツ材で培養した青変菌の材料から水溶性成分を抽出し、濃縮後に固相抽出カラムを用いて粗精製し、抗菌活性を示す生体分子を分析及び解析した。
マツノマダラカミキリ成虫に由来する生体分子は、グラム陽性細菌並びにグラム陰性細菌に対して抗菌活性を示し、電気泳動により分離されることから抗菌ペプチドと推定された。cDNAをクローニングするためアミノ酸配列分析を行い、N末端のアミノ酸配列を解析し、タンパク質データバンクとホモロジー検索を行った。
青変菌に由来する生体分子は、固相抽出カラムに非吸着の分画に強い抗菌活性を示し、カラムに吸着・溶出する分画に弱い抗菌活性を示した。カラムに非吸着の分画は非ペプチド性と推定され、有機溶媒抽出を併用して化学生態学的な研究方法により分析を行った。一方、カラムに吸着・溶出する分画は抗菌ペプチドと推定され、青変菌の培養中に細菌を添加し、細菌に応答した抗菌活性の変動を検出する実験を併用し、研究を行った。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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