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2008 年度 実績報告書

タチスベリヒユのカドミウム長距離輸送を用いたカドミウム浄化の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 20658017
研究種目

萌芽研究

研究機関東京大学

研究代表者

吉村 悦郎  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10130303)

研究分担者 中井 泉  東京理科大学, 理学部, 教授 (90155648)
保倉 明子  東京理科大学, 理学部, 助教 (20343569)
キーワードタチスベリヒユ / カドミウム / バイオリメディエーション
研究概要

Cdを含む水耕液で生育したタチスベリヒユを根、茎、葉にわけ、それぞれを湿式灰化の後にICP発光分析法でCdの定量を行った。その結果、Cdは、根に74%、茎に23%、葉に2%と根において最も多く存在していた。根について、Super Photon ring-8 GeV(Sprillg-8)内、BL37-XUにおいて、30KeVのX線をIpm程度のサイズに絞り込み、Cdの蛍光X線二次元イメージングを行った。その結果、根におけるCdは、成熟域では表皮と中心柱への分布に対して、組織が未分化な先端部においては、中心を除き全体への分布を示した。また、Cdの化学形態を調べるためにX線吸収微細構造(XANES)の測定を行った。部位別のXAFSは、すべての部位において、標準試料として用いたリンゴ酸Cdやペクチン酸Cdとほぼ同様のスペクトルを与えた。この解析から、Cdはどの部位においても酸素を配位原子とする物質と結合している可能性が示唆された。また、植物体を破砕したとこと、Cdはその大部分が沈殿画分に存在していた。この沈殿をペクチナーゼで処理すると、約20%のCdが可溶性画分に現れた。また、この可溶性画分にはCu(I)に結合能を有する物質が存在することが分った。この物質を、HPLCで精製を行った。現在、種々のNMR法、質量分析法を用いてこの物質の構造解析を行っている。一方、植物体の可溶性画分に存在するファイトケラチン(PC)の分析を行ったが、比較として用いたイネに比べて格段に少ない濃度を示した。この理由に関しては、試料の前処理法を含めて再検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Dequenching of Cu(I)-BCS complexes for HPLC determination2008

    • 著者名/発表者名
      Shirabe et al.
    • 雑誌名

      Analytical Chemistry 80

      ページ: 9360-9362

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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