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2008 年度 実績報告書

エルゴチオネインのビタミン機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20658028
研究種目

萌芽研究

研究機関山形大学

研究代表者

貫名 学  山形大学, 農学部, 教授 (20113970)

キーワードエルゴチオネイン / 抗酸化物質
研究概要

今年度は、エルゴチオネイン(ERT)の生物界における分布、特にその最初の生産者である菌類などを中心に分析を進めた。特にキノコについては仙台きのこ同好会(2007年採取キノコ39種類、2008年は39種類の合計78種類)および日本菌学会東北支部で今年度採集した東北地方に自生するキノコを用いて分析した。その結果、アカヤマドリ、ウスヒラタケ、カバイロオオホウライタケ、クロカワ、クロゲナラタケ、シャカシメジ、スミゾメシメジ、ハタケシメジ、ハナホウキタケモドキ、ウラグロニガイグチ、ウバノカサ、クロニガイグチ、ススケヤマドリタケなどにERTを検出した。本分析の結果から、キシメジ科のキノコにおけるERTの属レベルでの生産性の分布について興味深い関係が見られた。キシメジ科でERTが検出されたキノコの属は、シメジ属、ナラタケ属、ホウライタケ属、ホウキタケ属であることが分かった。その他の属ではERTは検出されなかった。キシメジ科でのERTの生産関係は、生物種におけるERTの生産性に関する新しい知見であった。一方今年度に計画していたERTの穀物や野菜類についての分析については、実験のしやすさから大豆発酵製品である醤油および米糠について分析を試みた。また既に分析されているが鶏レバーについても分析を行った。醤油から分画したフラクションにERTと思われるピークが観察されたが、確証には至らなかった。米糠ではピーク検出には至らなかった。鳥レバーでは、ERTの検出ができ、メルカプトエタノール処理によりピークの増加が見られ、レバー中でのERTの存在形態(結合型ERTと遊離ERT)に関する有益な情報が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 自生キノコ中のエルゴチオネインの分析2008

    • 著者名/発表者名
      田辺舞、貫名学
    • 学会等名
      日本菌学会第52会大会
    • 発表場所
      三重大学
    • 年月日
      2008-05-30
  • [備考]

    • URL

      http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~mnukina/index-j.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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