研究課題
萌芽研究
最終目的である「卵子内精子注入法を利用した新しい遺伝子欠損マウス維持法の開発」する過程で、次の5点を明らかにした。【1】ODF2キメラマウスやヘテロマウスの突起付精子は、genotypingを含む遺伝子レベルや免疫電顕を含む形態レベルにおけるphenotypeと一致した。このphenotypeについて、電顕レベルを含めた詳細な解析を行った。【2】自然交配で不妊となるODF2KOキメラマウス雄でも、キメラ率の高いマウスに特有の精子を選別後wild雌卵子にICSIすることにより、ヘテロ雄/雌が得られることを証明した。【3】ODF2KOヘテロ雌とwild雄との自然交配で安定的にヘテロ雄が得られることを証明した。ODF2ヘテロ精子(突起付)をODF2KOヘテロ卵子にICSIしたところ、ODF2KOヘテロ雄/雌は得られたが、現在のところ、ODF2KOホモ雄/雌は得られていない。発生過程でlethalになっている可能性があると示唆されている。【4】ODF2KOキメラマウスの不妊の場合、「精子形成段階で精細包にhaploinsufficiencyが高率に起こり、結果的に成熟精子のphenotypeとして頭尾部離断が起こることが原因である」ことが示唆された。キメラおよびヘテロの精細胞でhaploinsufficiencyがどのように起こるかについて、遺伝子レベルとタンパク質レベルで解析中である。【5】ICSI胚とヘテロ胚を凍結保存した。
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