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2008 年度 実績報告書

耳小骨を用いた骨細管ネットワークの3次元的解析

研究課題

研究課題/領域番号 20659063
研究種目

萌芽研究

研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松尾 光一  慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (40229422)

キーワード耳小骨 / 骨リモデリング / 骨吸収 / 骨形成 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨細胞 / X線顕微鏡
研究概要

ナノCTによる撮影:放射光施設SPring-8(兵庫)のビームラインBL20XLにおいて、耳小骨(ツチ骨の短突起)をナノCTによって撮影した(東京大学 百生敦博士との共同研究,Spring-8課題番号2008A1279および、2008B1508)。12週令のマウスよりツチ骨を摘出し、エタノールで固定した。ツチ骨は短突起(直径約300ミクロンの球形に近い突起)を解析した。9keVのX線を照射した。撮影は画素数1344×1024のCCDを用いたX線画像検出器を用いて行い、実効画素サイズは顕微鏡の倍率(19.96)を加味して0.217ミクロンであった。一枚の画像取得のための露光時間は5秒であり、微分位相像を得るために5枚の画像を計測した。位相CTはこれを投影数250で繰り返した。視野は直径約300ミクロンの半円であった。ツチ骨端突起は180度回転で撮影し1344×1344画素で再構成した。主なデータとして、ツチ骨12検体の画像が得られた。3次元画像解析:3D-BON(ラトックシステム)などのソフトウエアを駆使して、CT画像を解析し、立体の再構成を行った。骨小腔を描出し、その特徴(体積、方向性、密度など)を数値化して解析した。また、血管の体積、走行についても解析を進めた。電子顕微鏡と組織学的解析:CT画像で得られた骨小腔や骨細管の構造が、透過型電子顕微鏡や、パラフィン切片を鍍銀染色(Bodianの変法)で解析した場合の構造と一致するかどうかを解析した。耳小骨については、骨粗鬆症マウスの解析(Kanzaki et al, 2009)に続き、大理石骨病のマウス(RANKL-/-, Fos-/-)を野生型マウスと比較して、内軟骨性骨化における破骨細胞による骨吸収の重要性を明らかにした(論文準備中)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Bisphosphonate therapy ameliorates hearing loss in mice lacking osteo protegerin.2009

    • 著者名/発表者名
      Kanzaki, S., Takada, Y., Ogawa, K., Matsuo, K
    • 雑誌名

      Journal of Bone and Mineral Research 24

      ページ: 43-49

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Osteoclast-osteoblast communication2008

    • 著者名/発表者名
      Matsuo. K, Irie, N.
    • 雑誌名

      Archives of Biochemistry and Biophysics 473

      ページ: 201-209

    • 査読あり
  • [学会発表] μCTを利用した骨微細構造の観察2008

    • 著者名/発表者名
      南郷脩史, 浅間正, 野村和隆, 久保田省吾, 堀口悠介, 竹内憲司, 松尾光一
    • 学会等名
      第28回日本骨形態計測学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080725-20080727
  • [備考]

    • URL

      http://www.matsuo-lab.com/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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