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2008 年度 実績報告書

病原菌が産む抗生物質耐性機構を超越した高分子抗菌構造体の創製

研究課題

研究課題/領域番号 20659069
研究種目

萌芽研究

研究機関横浜市立大学

研究代表者

城武 昇一  横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (20143274)

キーワードナノ材料 / 抗生物質耐性菌 / 感染症 / 抗菌薬 / 消毒薬 / ナノ医療
研究概要

本年度、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)など抗生物質耐性菌に対する抗菌活性(NCCLSに準拠したMIC,MBC)を指標に、外科的用瞬間縫合剤のn-Butylcyanoacrylateを用いて抗菌ナノ粒子を合成してその抗菌活性をスクリーニングした。
先ず、重合安定剤に各種の糖あるいは界面活性剤またはそれらの混合物を加え、反応溶液のpHを変えて求核置換反応を速度調節し、粒子サイズと網目構造の異なるアクリル系ナノ粒子を467種類合成し、合成条件と抗菌活性との関連を基に医薬品候補物質を絞り込んだ(投稿中)。
その抗菌構造体は、グラム陽性菌・抗生物質耐性株あるいは感受性株の両者に有効であり、今までの抗生物質とは全く異なった新しい抗菌薬としての実用化が初めて検討できる。
抗菌構造体の物理化学的特性と抗菌活性の関連を検討した結果、高分子構造体の抗菌活性はその粒子の表面電位に強く影響を受けることが判明し、走査型および透過型電子顕微鏡電顕を用いてナノ粒子投与後の菌の形態変化を観察すると、高分子構造体と菌の細胞壁との特異な接合がその抗菌作用に重要な因子となることを見いだした(投稿中)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (3件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [学会発表] メチシリンおよびバンコマイシン多剤耐性グラム陽性菌を凌駕する抗菌ナノ粒子の作製2009

    • 著者名/発表者名
      城武昇一, 他5名
    • 学会等名
      日本薬学会 第129年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-03-26
  • [学会発表] ナノテクノロジーを用いたメチシリン耐性菌・MRS Aに対する抗菌活性の増強作用に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      城武昇一, 他3名
    • 学会等名
      第18回日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2008-10-21
  • [学会発表] 抗生物質多剤耐性機構を超越した高分子抗菌構造体の作製2008

    • 著者名/発表者名
      城武昇一, 他5名
    • 学会等名
      日本化学療法学会第56回総会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2008-06-06
  • [産業財産権] グラム陽性細菌用抗菌剤2008

    • 発明者名
      城武昇一
    • 権利者名
      横浜市立大学
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2008/073272
    • 出願年月日
      2008-12-22
    • 外国

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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