研究課題
萌芽研究
GM-CSF自己抗体価は、自己免疫性肺胞蛋白症の重症度と相関しない。我々は、中和能が治療予後とよく相関することを見出した。しかしながら、現行のTF-1細胞を用いたバイオアッセイ法は手技は煩雑な上、再現性に乏しい。そのため、soluble GM-CSF receptor(sGMR)を用いた無細胞系の中和能測定を目指している。平成20年度にトランスジェニックカイコを用いて組み替えヒトsGMRを得て、プレート上に固相化し、biotin化したGM-CSFと反応させた後、稀釈した自己免疫性肺胞蛋白症患者血清あるいは、標準精製抗GM-CSF抗体を添加し、反応させた後、strepto avidin-ALPを反応させ、化学発光法により、自己抗体の添加によるsGMRから解離したGM-CSFの量を測定した。一旦GM-CSFとsGMRを結合させた後、抗体添加による解離を見たのは、GM-CSFとsGMRの結合定数が抗GM-CSF抗体とGM-CSFの結合定数の1000倍ほど強いからである。20年度は、上記方法の条件検討に費やしたが、ほぼ条件が決まったので、21年度は患者検体を測定し、病勢との相関、予後との相関を調査したい。
すべて 2008
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Clin Cancer Res 14
ページ: 6770-6779
Am J Respir Crit Care Med. 177
ページ: 752-762