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2008 年度 実績報告書

肥満に関連するDNAメチル化標的遺伝子の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20659144
研究種目

萌芽研究

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小川 佳宏  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70291424)

キーワードDnmt3a / DNAメチル化 / 高脂肪食 / メチル化促進飼料 / 脂肪組織 / 肝臓 / 脂肪肝
研究概要

(1) Dnmt3aに関する検討
aP2プロモーターを用いて、脂肪組織特異的Dnmt3a過剰発現するトランスジェニックマウス(Dnmt3aマウス)を作出した。脂肪組織特異的に導入遺伝子の発現が検出された。DNAマイクロアレイ解析と定量的リアルタイムPCR法によりトランスジェニックマウスの脂肪組織において遺伝子Aの発現減少が認められた。脂肪組織における遺伝子AプロモーターのDNAメチル化をBisulfite法で解析したところ、野生型コントロールではDNAメチル化は観察されなかったが、Dnmt3aマウスでDNAメチル化がわずかに増加していた。現在、Dnmt3aマウスに高脂肪食およびメチル化促進飼料を与え、遺伝子発現やDNAメチル化に対する影響を検討しつつある。
(2) 胎仔期〜新生仔期のDNAメチル化標的遺伝子の同定と機能解析
DNAメチル化が肥満プログラムに関与するか否かを明らかにするため、母マウスにメチル化促進飼料を与え、仔マウス肥満の発症に対する影響を検討した。授乳期の母獣にメチル化促進飼料を与えた際、仔マウスでは高脂肪食(10週間)による体重増加がメチル化促進飼料により抑制された。仔マウスの白色脂肪組織の重量および脂肪細胞のサイズは高脂肪食により増加した。しかしながら、メチル化促進飼料は白色脂肪組織重量および脂肪細胞のサイズには影響を与えなかった。一方、肝重量は高脂肪食で増加した。興味深いことに、メチル化促進飼料群では高脂肪食による肝臓重量および肝臓中トリグリセリド量の増加が著しく抑制され、脂肪肝の改善が認められた。肝臓サンプルの遺伝子発現を検討し、今後、標的遺伝子のDNAメチル化を解析する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Regulation of SREBPlc gene expression in skeletal muscle : role of retinoid X receptor/liver X receptor and forkhead-01 transcription factor.2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Kamei, et al.
    • 雑誌名

      Endocrinology 149

      ページ: 2293-2305

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Neonatal exposure to leptin augments diet-induced obesity in leptin-deficient ob/ob mice.2008

    • 著者名/発表者名
      S. Yura, et al.
    • 雑誌名

      Obesity 16

      ページ: 1289-1295

    • 査読あり
  • [学会発表] Role of epigenetics in the metabolic syndrome2008

    • 著者名/発表者名
      小川佳宏
    • 学会等名
      日中韓A3シンポジウム
    • 発表場所
      済州島
    • 年月日
      2008-11-07
  • [備考]

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/mri/prm/index.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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