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2008 年度 実績報告書

摂食調節におけるホルモン感受性リパーゼの意義

研究課題

研究課題/領域番号 20659147
研究種目

萌芽研究

研究機関自治医科大学

研究代表者

石橋 俊  自治医科大学, 医学部, 教授 (90212919)

キーワードメタボリックシンドローム / 摂食調節
研究概要

まず初めにHSLが中枢神経系にどのように発現分布しているか確認するため、C57BL6マウス脳のHSLに対する免疫染色を行った。その結果C57BL6マウス脳の視床下部(弓状核、室傍核、腹内側核)、海馬、大脳皮質に存在する神経細胞の細胞体に発現していることが明らかとなった。
次にHSLmRNAが脳のどの部位でより優位に発現しているか確認するため、HSLのマウス脳各部位(視床下部弓状核、室傍核、腹内側核、大脳皮質、海馬(CA1、CA2、DG))における遺伝子発現を、リアルタイムPCR法を用いて確認した。その結果、いずれの部位においても発現が認められたが、弓状核がもっともmRNA発現が多く、以下室傍核、腹内側核、海馬と続き、大脳皮質が最も少なかった。弓状核と大脳皮質における発現の比は約2.4倍であった。このことから、視床下部の弓状核では他の部位に比較してよりHSLが多量に発現していることが明らかとなった。
HSLには脂肪組織・副腎組織に発現するタイプと精巣に発現するタイプの、分子量の異なった2種が報告されている。脳各部位におけるHSL蛋白発現を確認し、中枢神経に発現するHSLがどちらのアイソフォームであるかを確認するため、ウエスタンブロット法によってマウス脳各部位(視床下部弓状核、室傍核、腹内側核、大脳皮質、海馬(CA1、CA2、DG))におけるHSL蛋白の確認を行った。結果、視床下部の神経核(弓状核、室傍核、腹内側核)に、脂肪・副腎組織のHSLと同じ分子量のHSLが存在することが確認できた。(海馬・大脳皮質のバンドは極めて薄く判定が困難だった。)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Leptin inhibits and ghrelin augments hypothalamicnoradrenalin release after stress.2008

    • 著者名/発表者名
      Kawakami A, Ishibashi S, Onaka T, et al
    • 雑誌名

      Stress 11

      ページ: 363-369

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Hormone-sensitive lipase is involved in hepatic cholesterol ester hydrolysis.2008

    • 著者名/発表者名
      Sekiya M, Ishibashi S, et al
    • 雑誌名

      J Lipid Res 49

      ページ: 1829-1838

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Induction of ABCA1 by overexpression of hormone-sensitive lipase in macrophages.2008

    • 著者名/発表者名
      Tazoe F, Ishibashi S, et al
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 376

      ページ: 111-115

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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