HSL測定剤(76-0079)をNovo Nordisk社から入手し、HSL阻害活性の特異性に関する検討を行った。NCEH1は阻害しないが、HSL以外にCES1によるPNPB水解活性を阻害することが判明した。他にCES1阻害剤のbenzilとNCEH1阻害剤のAS115を対照に使用する予定である。 C57B6マウスを用いたHSL阻害薬腹腔内投与実験については、至適投与量、投与期間の決定のための予備実験を施行している。 HSL過剰発現用とRNA干渉用それぞれのレンチウイルスベクターの構築を行ったが、3T3L1細胞を用いた確認の結果良好な感染効率の得られるベクターを確立することができず、そのため計画していた実験への使用が困難と判断した。そのため現存のアデノウイルスベクターを用いて実験を施行していくこととした。 脳室内へのHSL阻害薬投与実験については、現在脳室内カニューレ留置手術の手技の訓練中である。 Cre-loxPを用いた脳又は視床下部特異的HSLノックアウトの手法を検討するため、オーストリアRudolf Zechnerの研究室からfloxed HSLマウスの入手を交渉している。
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