研究課題
萌芽研究
MHC不適合のB6ドナーからB6D2F1レシピエントへの骨髄移植モデルにおいて移植day-3からday-1.day1からday3までR-spondin1200μgを静脈内投与した.腸管の移植前処置毒性を病理学的に検討したところ,R-spondin1投与群で腸管障害が軽度であった.またBrdU染色によって,R-spondin1投与群で腸管上皮細胞の増殖が認められた.移植後の血液中のlipopolysaccharide値はR-spondin1投与群で有意に低下しており,R-spondin1投与による腸管粘膜バリア機能の保持作用が示唆された.その結果,移植レシピエントの血清中TNF-αの低下がみられた.移植後の生存率を観察したところ,R-spondin1投与群で有意な生存率の改善がみられた.病理学的検索ではGVHDスコアの低下が確認された.以上の結果から,R-spondin1は移植前処置から腸管を保護し,その後のGVHDを軽減する可能性が示唆された.
すべて 2008
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