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2008 年度 実績報告書

In vivo cross-link法による自閉症関連タンパク質の網羅的検索

研究課題

研究課題/領域番号 20659180
研究種目

萌芽研究

研究機関浜松医科大学

研究代表者

岩田 泰秀  浜松医科大学, 医学部, 助教 (10285025)

研究分担者 辻井 正次  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 客員教授 (20257546)
片山 泰一  浜松医科大学, 解剖学, 准教授 (80333459)
岩田 圭子  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (30415088)
宮地 泰士  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60444345)
松崎 秀夫  大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (00334970)
キーワード自閉症 / セロトニン / セロトニン・トランスポーター / 中枢神経系 / In vivo cross-link法
研究概要

自閉症の病態ではセロトニン機能異常の重要性が指摘されているが、その発症基盤は明らかでない。本研究では、新しい技術In vivo cross-link法を用いて、セロトニン・トランスポーターの密度低下の原因に影響しているタンパク質分子群を網羅的に検索し、臨床症状との関連を多角的に検証することで自閉症の発症基盤の解明を目指す。平成20年度では、まず、セロトニン・トランスポーター結合タンパク質の同定に適したIn vivo cross-link法の条件検討を行った。マウスを厳密な時間管理下、経心臓的にクロスリンカーにて潅流固定し、すみやかに脳を摘出後、その組織をすりつぶしてホモジネートを作製した。クロスリンカーによってセロトニン・トランスポーターと結合タンパク質の複合体が保持されていることを、セロトニン・トランスポーター特異的抗体を用いたウエスタンブロット法によって確認した。続いて、この脳ホモジネートから複合体を回収するために適切なセロトニン・トランスポーター特異的抗体の選択を行った。選択した抗体と高親和性アフィゲル用いて脳ホモジネートから複合体を精製した。この複合体の中に、セロトニン・トランスポーターに結合することが知られているSyntaxin 1Aや14-3-3・・が含まれていることをウエスタンブロット法によって確認した。現在、この複合体を二次元電気泳動法で分子レベルに展開し、セロトニン・トランスポーターに特異的に結合する分子群を検索中である。
本研究の手法によって見出される分子は、自閉症の新しい診断法や治療法の標的として利用できる可能性がある。この試みが成功すれば、自閉症にみられるセロトニン代謝異常の解明ならびに発達期のセロトニン神経を正常化するような自閉症治療薬の開発に道を開く。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Perinatal asphyxia reduces dentate granule cells and Exacerbates methamphetamine-induced hyper locomotion in adulthood.2008

    • 著者名/発表者名
      Wakuda T, Matsuzaki H, Suzuki K, Iwata Y, Shinmura C, Suda S, Iwata K, Yamamoto S, Sugihara G, Tsuchiya KJ, Ueki T, Nakamura K, Nakahara D, Takei N, Mori N.
    • 雑誌名

      PLoS ONE 3

      ページ: e3648

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Irradiation in adulthood as a new model of schizophrenia.2008

    • 著者名/発表者名
      Iwata Y, Suzuki K, Wakuda T, Seki N, Thanseem I, Matsuzaki H, Mamiya T, Ueki T, Mikawa S, Sasaki T, Suda S, Yamamoto S, Tsuchiya KT, Sugihara G, Nakamura K, Sato K, Takei N, Hashimoto K, Mori N.
    • 雑誌名

      PLoS ONE 3

      ページ: E2283

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Methamphetamine causes microglial activation in the brains of human abusers.2008

    • 著者名/発表者名
      Sekine Y, Ouchi Y, Sugihara G, Takei N, Yoshikawa E, Nakamura K, Iwata Y, Tsuchiya KJ, Suda S, Suzuki K, Kawai M, Takebayashi K, Yamamoto S, Matsuzaki H, Ueki T, Mori N, Gold MS, Cadet JL.
    • 雑誌名

      J Neurosci 28

      ページ: 5756-5761

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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