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2008 年度 実績報告書

多角的MRIによる脳梗塞巣のS100B・サイトカイン発現と病態進展に関する解析

研究課題

研究課題/領域番号 20659195
研究種目

萌芽研究

研究機関(財)ルイ・パストゥール医学研究センター

研究代表者

古谷 誠一  (財)ルイ・パストゥール医学研究センター, 研究員 (10271173)

研究分担者 安田 ゐう子  , 研究員 (30210264)
宇野 賀津子  , 研究員 (50211082)
立石 成人  , 研究員 (90446279)
キーワードサイトカイン / S100B / 脳虚血 / アストロサイト / ミクログリア / 遅発性アポトーシス / MRI
研究概要

虚血発症直後、壊死により不可逆的に進行する梗塞巣(虚血中心:core)に加えて、主に虚血周囲部(penumbra)で起こるアポトーシスによって梗塞巣は拡大していく。我々はS100Bの研究をとおしてアストロサイトから活性型アストロサイトへの変化がニューロンの遅発性アポトーシスの発生に深く関与することを明らかにしてきた。活性型アストロサイトへの変化を抑制する脳保護薬も開発されつつあり、今後の応用には画像による評価と活性化アストロサイトの相関を知ることが重要である。MRIは脳神経疾患では必須の検査装置である。脳保護薬の開発・脳保護のメカニズムの解析・治療効果の評価には、S100Bの発現、microgliaでの免疫機構の発現などの基礎的検討に加えて、MRの技法でこれらの組織学的背景がどのような画像として表現されているかを検討する必要がある。今年度の研究にて、椎骨動脈と頸動脈の4血管の閉塞と再開通を行って脳虚血モデルラットを作製した。海馬を中心に遅発性の壊死が発生するモデルである。脳虚血後に経時的にラットから、髄液と血液サンプルを採取して、サイトカインの変化を測定した。脳を病理標本化して、S100B発現の分布を免疫染色で確認した。予備的にMRによる観察をおこなった。24時間前にマンガンを投与して、虚血部のT1緩和時間の短縮を測定した。次年度にさらに測定数を増やして、より多角的な画像検討を行い、サイトカイン・S100Bの変化と対比する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 一過性前脳虚血再開通後海馬CA1におけるミクログリアの動態とNG2の発現2008

    • 著者名/発表者名
      安田ゐう子, 下田泰治, 宇野賀津子, 立石成人, 古谷誠一, 藤田晢也
    • 雑誌名

      PASKEN J 20

      ページ: 24

  • [雑誌論文] 一過性前脳虚血再開通後海馬CA1におけるNG2発現の経時変化

    • 著者名/発表者名
      安田ゐう子, 下田泰治, 立石成人, 古谷誠一, 藤田晢也
    • 雑誌名

      PASKEN J (投稿中)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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