ノックインマウスの作成を開始するにあたり測定用のパーソナルコンピュータが故障したため、急遽購入する必要が生じた。実験を進めるのに予算が不足する事態となったため、ワイルドマウスにて実験系の整備を行った。 ワイルドマウスにて、人工呼吸のため気管切開、血圧測定のため頸動脈にカニュレーションを行った。安定した状態で換気できるように、さまざまな換気量にて1時間から4時間の人工呼吸を行った。その後肺の標本を作製するためにホルマリンによる定着とグルタルアルデヒドによる定着を行ってみた。グルタルアルデヒドによる定着の方が肺組織に柔軟性があり比較しやすいと考えている。 過剰圧で換気する実験系では循環系への影響が問題となりやすく、2時問程度の人工呼吸で死亡してしまう例が多く見られた。VIPタンパクのノックインマウスは、よりストレスに弱いと考えられるので、現状の実験系のように動脈圧を直接測定して、換気条件を決定するする必要があると考えている。
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